『はるか遠き国の物語』(はるかとおきくにのものがたり)は、碧ゆかこによる漫画作品。『月刊プリンセス』(秋田書店)にて1986年から1993年4月号まで連載された[注釈 1]。単行本はプリンセスコミックスより全16巻。文庫版はソノラマコミック文庫(朝日新聞出版)より全11巻。
歌とドラマが収録されているイメージ・アルバムが1989年9月1日に発売された。
あらすじ
昔、ペルシャのとある小国にアニース・ジャニースという姫がとても不思議な魔法のランプを持っていた。アラビアンナイトをモチーフにした、愛と冒険の物語。
登場人物
声の項はイメージ・アルバムの声優。
- アニース・ジャニース
- 声 - 佐久間レイ
- カラム国の王女。好奇心旺盛だがお人よしでなんにでも首を突っ込みたがる性格。
- 小さい頃に出会った王子と再会できることを楽しみにしている。父王に見知らぬ人と結婚させられそうになり、王子に会うために城を抜け出す際、魔法のランプを見つけた。その後、再会した王子アラム・ディーンと婚約した。
- アラム・ディーン
- 声 - 神谷明
- バスラの王子。アニース・ジャニースの婚約者。アニースの冒険によく巻き込まれる。彼女と同じく気さくで誰とでも仲良くなれる。剣の腕が立ち物語のアクション担当。
- バスラがのっとられてた際、盗賊イフリートとして暮らしており、義賊として名をはせていた。
- シェーラ
- アニース・ジャニースの侍女。美人だが気が強く主人のアニースにも姫らしくするよういつも説教している。しかしアニースが冒険に出ると心配し一緒についてくる。
- ランプの精
- 宝物殿からアニース・ジャニースが見つけた魔法のランプの精。最初はアニースの言う事しか聞かない。力はあるはずなのに肝心なときに役に立たず、シェーラには頭が上がらずこき使われるようになる。
- アルダシール
- 黒豹の化身。少年の姿に変身できる。
- シャー・ザマーン
- カラム国の第一王子。アニース・ジャニースの兄。おだやかな人柄で、父から早く結婚するようにせっつかれているが未だ独身。自分と正反対の性格のシェーラのことを気に入っている。
- アスラーン
- カラム国の第二王子。アニース・ジャニースの異母兄。女好きでいろんな女性にちょっかいをかけるが、それが時折トラブルの元となる。
- アクメッド
- 声 - 小関一
- ラシッド
- 声 - 関俊彦
シリーズ詳細
- 魔法のランプ その後
- 本作の第1話目。プリンセスコミックス(秋田書店)より刊行されている作者の『バースディ・パーティ』に収録されている。
- 千分の一夜物語
- 本作の第2話目。プリンセスコミックス(秋田書店)より刊行されている作者の『千分の一夜物語』に表題作として収録されている。
- 黄銅城の住人 以降
- 第3話目以降は『はるか遠き国の物語』として単行本に収録されている。
文庫版では第1話の「魔法のランプ その後」からまとめて収録されている。
書誌情報
脚注
注釈
- ^ 単行本『はるか遠き国の物語』収録分の『黄銅城の住人』よりカウントしている。
出典