『てんてん娘』(てんてんむすめ)は、倉金章介による日本の漫画作品。雑誌『平凡』(平凡出版)に連載されていた。テレビドラマ化、映画化されている[1]。
テレビドラマ
1956年版
1956年(昭和31年)4月2日から1957年(昭和32年)6月24日まで、ラジオ東京テレビ(現:TBSテレビ)で月曜日の20時30分 - 21時(JST)に放送された。松下電器の一社提供[2]。全64回[3]。1956年12月放送の第36回以降は、大阪テレビ放送と中部日本放送でも放送された[4]。第52回より『てんてん娘捕物帖』、第58回より『てんてん娘道中記』に改題[3]。
『ナショナル ゴールデン・アワー』(後の『ナショナル劇場』→『パナソニック ドラマシアター』)第1作。
歌と笑いのミュージカル・コメディで、時代劇でありながらユーモラスなストーリーで幅広い層に支持された[4]。生放送で行われたスタジオドラマ(当時はVTRやフィルム撮影のテレビ映画も存在せず、生放送が一般的であった)であり、劇中で主演の宮城まり子がナショナル製品を使ってアピールする生コマーシャルも行われた。また当時は、宮城が売れっ子であったため、劇場公演を終えた宮城をすぐに自動車に乗せて、赤坂のスタジオへ向かう中、ADが手伝いながら着替えを行うというケースもあったという[2]。
キャスト
ほか
スタッフ
主題歌
- 「てんてん娘」
- 作詞・作曲:三木鶏郎 / 歌:宮城まり子
- 後述の映画版にも使われる。
放送日程
放送回 |
放送日[5] |
サブタイトル |
脚本 |
演出
|
てんてん娘
|
1 |
1956年04月02日 |
(不明) |
キノトール |
石川甫
|
2 |
4月09日 |
(〃) |
緒方恵
|
3 |
4月16日 |
(〃) |
キノトール
|
4 |
4月23日 |
(〃) |
長谷川公之
|
5 |
4月30日 |
(〃)
|
6 |
5月07日 |
(〃) |
緒乃恵
|
7 |
5月14日 |
(〃) |
キノトール
|
8 |
5月21日 |
(〃) |
長谷川公之
|
9 |
5月28日 |
(〃) |
津瀬宏、前田武彦
|
10 |
6月04日 |
(〃) |
長谷川公之
|
11 |
6月11日 |
(〃) |
キノトール
|
12 |
6月18日 |
(〃) |
長谷川公之
|
13 |
6月25日 |
(〃) |
キノトール
|
14 |
7月02日 |
(〃)
|
15 |
7月09日 |
(〃) |
(不明)
|
16 |
7月16日 |
(〃) |
長谷川公之 |
石川甫
|
17 |
7月23日 |
(〃)
|
18 |
7月30日 |
(〃) |
同人テール・ランプ
|
19 |
8月06日 |
(〃) |
長谷川公之 |
(不明)
|
20 |
8月13日 |
(〃) |
(不明) |
森伊千雄
|
21 |
8月20日 |
姫君も恋をするの巻 |
岡田教和 |
(監修) 菊田一夫
|
22 |
8月27日 |
この世の鼻の巻 |
菜川作太郎
|
23 |
9月03日 |
為朝島に流れるの巻 |
西川清之
|
24 |
9月10日 |
風穴の財宝の巻
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25 |
9月17日 |
沖縄放浪の巻 |
貴島研二 |
(不明)
|
26 |
9月24日 |
いやになっちゃうなあの巻 |
森伊千雄
|
27 |
10月01日 |
ねえやが欲しいの巻 |
岡田教和
|
28 |
10月08日 |
熊の巻 |
菜川作太郎 |
(不明)
|
29 |
10月15日 |
(不明) |
岡田教和
|
30 |
10月22日 |
こんな筈ではなかったにの巻 |
貴島研二 |
森伊千雄
|
31 |
10月29日 |
(不明) |
菜川作太郎
|
32 |
11月05日 |
稲妻小僧の巻 |
岡田教和
|
33 |
11月12日 |
あたしにだって夢はあるの巻 |
貴島研二
|
34 |
11月19日 |
借金取りの巻 |
菜川作太郎
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35 |
11月26日 |
江戸火消しの巻 |
岡田教和
|
36 |
12月03日 |
(不明) |
(不明)
|
37 |
12月10日 |
百両飛脚の巻 |
菜川作太郎 |
(不明)
|
38 |
12月17日 |
(不明)
|
39 |
12月24日 |
楽しこの夜の巻 |
貴島研二
|
40 |
12月31日 |
(不明) |
岡田教和 |
森伊千雄
|
41 |
1957年01月07日 |
柳家漢方薬本舗 女中の巻 |
菜川作太郎
|
42 |
1月14日 |
幸せはどこの空に |
貴島研二 |
(不明)
|
43 |
1月21日 |
(不明) |
秋月桂太
|
44 |
1月28日 |
(〃) |
岡田教和 |
森伊千雄
|
45 |
2月04日 |
節分こぼれ話 |
菜川作太郎
|
46 |
2月11日 |
妾だって花の蕾の巻 |
貴島研二
|
47 |
2月18日 |
(不明) |
秋月桂太 |
(不明)
|
48 |
2月25日 |
(〃) |
(不明)
|
49 |
3月04日 |
(〃) |
貴島研二 |
(監修) 菊田一夫 |
森伊千雄
|
50 |
3月18日 |
子供の天国の巻 |
秋月桂太 |
(不明)
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51 |
3月25日 |
てんてん観音の巻
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てんてん娘捕物帖
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52 |
4月01日 |
初手柄二人娘 前篇 |
斉藤豊吉 |
(不明)
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53 |
4月08日 |
新手柄二人娘 解決篇
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54 |
4月15日 |
黒髪夜話 前篇 |
岡田教和 |
(原作者) 斉藤豊吉 |
森伊千雄
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55 |
4月22日 |
黒髪夜話 後篇 |
(不明)
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56 |
4月29日 |
犬の毛 前篇
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57 |
5月06日 |
犬の毛 解決篇
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てんてん娘道中記
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58 |
5月13日 |
縞の財布 |
岡田教和 |
(原作者) 斉藤豊吉 |
(不明)
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59 |
5月20日 |
勝守
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60 |
5月27日 |
茶壷奇談
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61 |
6月03日 |
てづま娘
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62 |
6月10日 |
海上七里で
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63 |
6月17日 |
大津ヶ町騒動
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64 |
6月24日 |
祇園うれしや
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KRT系 月曜20時台後半枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
浪曲番組 (枠不定)
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てんてん娘 (1956年版)
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KRT系 ナショナル ゴールデン・アワー |
(なし)
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てんてん娘 (1956年版)
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ナショナルTVホール サンドイッチマン物語
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1984年版
1984年(昭和59年)6月25日の19時30分 - 20時54分に、フジテレビの『月曜ドラマランド』枠で放送された。
キャスト
スタッフ
主題歌
- 「てんてん娘」
映画
てんてん娘 てんてん天気は日本晴れ てんてん娘 てんてん娘に花が咲く |
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監督 |
青柳信雄 |
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脚本 |
若尾徳平 |
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原作 |
倉金章介 |
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製作 |
引田一郎 |
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出演者 |
宮城まり子 |
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音楽 |
宮城秀雄 |
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撮影 |
遠藤精一 |
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製作会社 |
宝塚映画 |
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配給 |
東宝 |
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公開 |
1956年12月12日 |
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上映時間 |
55分(『~日本晴れ』) 50分(『~花が咲く』) |
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製作国 |
日本 |
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言語 |
日本語 |
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テンプレートを表示 |
1956年12月12日に公開された日本映画。製作は宝塚映画製作所(現在の宝塚映像)、配給は東宝。モノクロ、スタンダード。
- 第1話:『てんてん娘 てんてん天気は日本晴れ』(55分)
- 第2話:『てんてん娘 てんてん娘に花が咲く』(50分)
上記の中篇2話を合わせ、メインプログラムの『サザエさん』と合わせて3本立て興行で公開した。
なお、キャストは同年のテレビドラマが基調となっているが、ラジオ東京は製作に関わっていない。
スタッフ
キャスト
- てんてん娘:宮城まり子
- ポン引A:有島一郎
- ポン引B:三木のり平
- 虎之助(口入屋主人):小川虎之助
- お玉(口入屋の娘):環三千世
- 銭形平六:横山エンタツ
- お夏(平六の女房):藤間紫
- ふぐ寅(平六の子分):丘寵児
- 山本屋久兵衛、内藤市之進:柳家金語楼
- お勝(質屋の女房)、お蘭:清川虹子
- お喜代(質屋の娘)、雪乃:扇千景
- 菊太郎(質屋の息子):頭師正明
- 伊之助、相良小太郎:市川謹也
- 六造、留吉(人足):森健二
- 山岡惣左衛門、黒川源内:本郷秀雄
- 女房お豊:吉川雅恵
- 酒井雅楽頭:沢村宗之助
- 伜万次郎:早川恭二
同時上映
出典
参考文献