Eテレ0655&2355
『Eテレ 0655』(イーテレ ぜろろくごーごー)および『Eテレ 2355』(イーテレ にーさんごーごー)とは、NHK教育/Eテレで2010年(平成22年)3月29日から放送されているミニ番組。公式のタイトルロゴでは「0655」「2355」のように「55」の部分に下線が入る。 「Eテレ 0655」と「Eテレ 2355」はそれぞれ別の時間帯に放映される別内容の番組であるが、両者が同一制作スタッフにより作成され、ほぼ共通のフォーマットを用いている「兄弟番組」のため、一括して記す。また、同じく兄弟番組である「ねこねこ55」についてもこの項目で取り扱う。 概要NHK教育テレビジョンは2009年の放送開始50周年を一つの節目として、2010年を「50+1周年 あたらしいスタート」をスローガンとして「教育 (Education)」のE、「環境 (Ecology)」のEをコンセプトに、従来の「ETV」に代えて「Eテレ」という愛称を付けた[注釈 1]。この番組は、その愛称が幅広い層に親しまれることを目指す「チャンネルCI番組」として始まったもので[1]、「一人の自分」と「世の中に飛び出す自分」とを行き来する節目となる朝と深夜に、それぞれの時間に呼応した一日のリズムを刻むための映像と音楽が放送される。「0655」と「2355」のタイトルは放送開始時間の6:55と23:55を示している。 番組監修は佐藤雅彦。制作はNHKエデュケーショナル。制作著作はNHKと、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の卒業生によるクリエイター集団であるユーフラテス。佐藤が監修する『ピタゴラスイッチ』同様、慶應大佐藤研究室や、ユーフラテスで行われた表現の開発・研究から得られた知見が活用されている。 なお、地上アナログ放送においては、番組開始当初よりレターボックス形式での放送。 2020年3月30日放送分にて10周年を迎えた。 2021年3月29日以降は「0655」において左上に時刻が表示されている。 2023年10月2日から字幕放送開始。(特番ではそれ以前から実施済み)ナレーションは黄色で表示。 放送時間2011年度~現在の放送時間。時刻表記は全てJST。
メインナレーション当初のメインナレーションは0655が稲塚、2355が石澤であったが、0655のメインナレーションは担当アナウンサーの人事異動により数回変更されており、稲塚と古谷は最初の担当後、異動を経て東京アナウンス室に戻った際に番組に復帰し、計2回の担当歴がある(また、変更後も前年度までの収録映像などで前のメインナレーションがサブとして担当している部分がある)。一方、石澤は放送期間中にNHKを退局したが、以降もフリーの立場で2355の担当を継続している。
主なコーナー以下のコーナーで特記なきものは毎回放送されるのが基本だが、他のコーナーとの兼ね合いで短縮されたり休止したりすることもある。 なお、両番組のエンディングで流れる、「ETV」が3段階で「Eテレ」に変形するモーフィング・アニメーションは、両番組のオープニング前を始め、教育テレビ内での各番組CMのエンドキャッチとしても用いられる(総合・BSにおけるどーもくんのような存在)。この場合、季節にちなんだものが描かれることが多く、蚊取線香と煙(8月)、すすきの揺れ、青葉の木が紅葉に染まり落ち葉に(いずれも秋)、雪の中に立つETVロゴが変形し積もった雪が崩れる(冬、昼バージョンと夜バージョン2種類ある)、Tがテに変わる時の反動でバケツが飛んでちょうど雪だるまにかぶる、梅の花にウグイスが鳴く、カエルが池に飛び込む(6月)、Vがレに変わる時にリモコンのスイッチが押されてデジタルテレビの電源が入る(2011年7月のテレビ放送の完全デジタル化にちなんだもの)、表彰台に変化するもの(オリンピックにちなんだもの)、表彰台と聖火(ロンドンオリンピック開催期間中)、などのバージョンがある。教育テレビ各番組の次回予告や番組案内スポットでは総合テレビや海外向けのNHKワールド・プレミアムでもEテレのモーフィング・アニメーションを見ることができる。 両番組共通のコーナー
Eテレ 0655
Eテレ 2355
月曜ですがスペシャル2016年8月29日以降の月曜日に放送される2355は「月曜ですがスペシャル」と題し、他の放送日では放送されないコーナーが放送される。コーナーは発明好きの市長が矢を射るシーンで始まり、矢が当たった部分のコーナーが放送される。
火曜日のコーナー水曜日のコーナー
木曜日のコーナー
夜ふかしFriday2011年度から金曜日に放送される2355は「夜ふかしFriday」と題し、他の放送日では放送されないコーナーで構成される(以前は翌日が祝日の場合、金曜日以外でも放送する時があった)。
夜ふかしワークショップ テーマ一覧
おはようソング・おやすみソングこれまで放送された0655「おはようソング」、2355「おやすみソング」の内容。一部の曲を除いて映像内に歌詞テロップが表示されるが、一部の曲は放送開始後しばらくしてから歌詞テロップが追加されている。(読みがなが付くこともある) また、2014年に0655と2355で行われた人気投票ランキングについても記載する。投稿の対象がない物は総合とし、子供は10歳以下を指す。なお0655と2355の都道府県別(海外含む)ランキングについては記載していない。
0655 ねこのうた・犬のうたねこのうたの2曲(『おれ、ねこ』『あたし、ねこ』)と、犬のうたの2曲(『わが輩は、犬』『わたし、犬、いぬ』)はそれぞれ基本的に同一曲である(歌詞がオス目線かメス目線かの違いのみ)。曲のキーは「犬のうた」ではオスとメスで別。いずれも歌詞の字幕は表示されない。ねこと犬以外のペットの場合は『うちには、こんなのがいます』が流れる。
なお、特番での放送時などに熊倉一雄、木村カエラ、中尾ミエが歌うバージョンもある。2012年5月23日には「犬のうた」の歌詞違いの「カメのうた」(歌:熊倉一雄)が放送された。 特別週間
特別番組「0655」「2355」の特別番組がこれまで何度か放送されている。番組公式サイトのFAQでは、特別番組を「夏休みと、12月31日の年越しの時間帯」の年2回放送する、としている[15]。2014年11月22日にはEテレセレクション枠で「こたつでどうぞスペシャル」「夏をうのきろりスペシャル」「金曜日はじめますスペシャル」の再放送が行われた。 ねこねこ550655の姉妹番組として放送される。ネコのコンテンツだけで放送される10分番組。ネコが気まぐれなのと同様、放送日時も気まぐれに行われている(つまり不定期放送である)。番組のナレーションは稲塚が担当しているが、肩書はNHK(ねこエイチケー)の“いにゃつか”となっている。オープニングアニメーションのテーマソングはチャットモンチーが担当[16]。
放送日時・時間は上記の通り気まぐれだが、初放送は主に金〜日祝日のEテレフリーゾーンで放送されることが多く、当番組の前後には猫のアニメ(「にゃんぼー!」、「ねこねこ日本史」等)が放送されることが多い。 当番組オリジナルのコーナー
当番組オリジナルソング
年越しをご一緒にスペシャル2011年度の金曜日での放送開始に伴い(4月1日が放送初日)、2011年から毎年12月31日(大晦日)23:45→翌年1月1日(元日)0:10(2017年以降。ただし2011年から2015年は23:55 - 0:20、2016年は23:55 - 0:15に放送)に放送される、いわゆる「年越し番組」(総合テレビのゆく年くる年に相当する番組)として放送[注釈 32]。番組タイトルは、2011年→12年のみが「0655・2355 年越しをご一緒にスペシャル」(0655が先)で、以降は「2355・0655 年越しをご一緒にスペシャル」(2355が先)で統一されている。普段は放送されない土日の場合でも必ず放送される。 尚、番組ロゴは初回(2011年→12年)から第7回(2017年→18年)までは、標縄飾りの中に明朝体で番組タイトルを書いたもので長らく統一されていたが、第8回(2018年→19年)から第11回(2021年→22年)までは2年おきに[注釈 33]、第12回(2022年→23年)以降は回毎に変更されている[注釈 34]。モチーフとなっているものはいずれも大晦日・正月関連の事物である。 内容は、2355のオープニング曲をバックに番組タイトルコール[注釈 35]、カレンダーをめくるとカレンダーがなくなる一年最後の日めくりアニメ[注釈 36]、今日のトビー(2017年→18年を除く。2012年→13年までと2018年→19年・2020年→21年・2023年→24年の回を除き、年跨ぎのカウントダウン直前に放送されている)、一年最後のおやすみソング(2017年→18年、2019年→20年を除き2020年→21年まで。年越し前に干支ソングのフル尺を流した回を含めれば2017年→18年と2021年→22年から2023年→24年を除く全ての回)、年またぎのカウントダウン(2355のエンドカード[注釈 37]と「2355が新しい年が来るのをお知らせします。」のナレーション、ETVがEテレに変形するアニメーション[注釈 38])、年が明けて、その年の干支に因んだ映像[注釈 39][注釈 40]、年の最初の日めくりアニメ(日付のない表紙のカレンダーをめくる。BGMは春の海(2016→17年はリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、2022→23年は通常の「0655」と同じ))、新春たなくじ(太田光なども登場する新春バージョン)、「toi toi toi」特別バージョン(2014年→2015年まで)、「ねこのうた・犬のうた」スペシャルとして「ネコデミー賞」「イヌデミー賞」或いは「いぬねこ・オブ・ザ・イヤー」(「こたつでどうぞスペシャルの「かってにMVP」とほぼ同じ。2016→17年の年越しまで)の発表、干支にちなんだ「おはようソング・おやすみソング」新曲の発表(いわゆる「干支ソング」、2012年→13年以降)など。
その他のスペシャル
関連作品
放送休止
脚注注釈
出典
外部リンク
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