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統合戦術無線システム(そうごうせんじゅつむせんシステム、Joint Tactical Radio System、JTRS)は、アメリカ軍が開発していた次世代無線通信システム。ソフトウェア無線として開発されており、音声通話とデータ通信の両方を担当する。アメリカの全軍で様々の用途に使用される予定だったため複数の機種が開発されたが、殆どがキャンセルされ一部の無線機のみ実用化された。
JTRSは、陸軍の歩兵用無線機から航空機用の戦術データ・リンクに至るまで、全軍の全階梯で使用されるあらゆる通信設備について、オープンアーキテクチャ(商用オフザシェルフ)化された同一の基本設計に統一し、相互運用性を向上させることを狙って開発されていた。ただし、極めて野心的な計画ゆえにコストの上昇をまねき、数度にわたって計画の見直しとキャンセルを受けた。
最終的にJTRSは国防総省が経験した最大級の失敗案件と評価され、歩兵用無線機を2種実用化しただけで15年の時間と60億ドルの予算が消費される結果となった[1] [2] [3] [4] [5] [6]。僅かに実用化したAN/PRC-155とAN/PRC-154も、2019年・2020年にそれぞれAN/PRC-162とAN/PRC-163を新たに調達することが決定しており[7][8]、実際には殆ど使用されていない。
JTRSには、大きく分けて5つの系列があるが、JTRS-HMSとMIDS-J のみ実用化された。
JTRSは、複数の回線を使用することができる。その主なものは下記のとおりである。