雪谷大塚町(ゆきがやおおつかまち)は、東京都大田区の町名。丁番を持たない単独町名である。住居表示実施済区域。
地理
大田区の北西部に位置する。北部は世田谷区東玉川・大田区石川町に接する。東部から南部は中原街道に接し、これを境に大田区南雪谷に接する。西部は環八通り(東京都道311号環状八号線)に接しこれを境に、大田区田園調布に接する。町域内を中原街道を始点として自由通りが南北に通っている。
町は雪が谷大塚駅の西に拡がり、比較的狭い町内に税務署、消防署、区地域行政センターなど、公共施設が集中して存在している。そして中原街道沿いには駅近くに銀行・信用金庫の支店、東急ストアなどが商店の列に混じって立ち並び、さらに東に街道に面してアルプスアルパインの本社がある。その他の町内は日銀社宅団地や多数のマンションはあるが、概して一戸建てを主体とした住宅地となっている。
地価
住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、雪谷大塚町13-9の地点で57万7000円/m2となっている[5]。
歴史
かつては荏原郡鵜の木村の飛び地で「字大塚」といった。1932年の東京市編入で「調布大塚町」となり、1962年の住居表示実施に伴い「雪谷大塚町」と改めた。
地名の由来
「大塚」の名称は町域内に鵜木大塚古墳があることによる。鵜木大塚古墳は、大田区立調布大塚小学校の北西隣にあり、1930年(昭和5年)に東京府史跡に指定された古墳である(現・「都旧跡」)。それは高さ6メートル、直径27メートルの円墳で、原形が比較的よく保存されている。現在はその南隅がかき落とされて、そこに稲荷社が造営されている。
沿革
世帯数と人口
2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
人口の変遷
国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷
国勢調査による世帯数の推移。
学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年3月時点)[12][13]。
事業所
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[14]。
町丁 |
事業所数 |
従業員数
|
雪谷大塚町
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119事業所
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2,382人
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事業者数の変遷
経済センサスによる事業所数の推移。
従業員数の変遷
経済センサスによる従業員数の推移。
交通
町域内に鉄道駅はないが、東部沿いの中原街道すぐのところに東急池上線・雪が谷大塚駅があり、多く利用されている。他にバスの便もある。
施設
雪谷大塚町は雪ヶ谷と田園調布とに挟まれているため、雪谷大塚町にありながら名称に「雪谷」(「雪ヶ谷」、「雪が谷」)や「田園調布」を冠した施設が多い。
かつて存在した施設
現在の田園調布消防署、東京都下水道局南部下水道事務所の敷地には、1970年代初頭まで上記の青果市場があった。1955年に荏原分場調布配給所として業務を開始し、約6700平方メートルの大規模な施設であったが、市場機能の強化と、環状八号線の用地買収による官公庁施設の再配置のため、1972年に新設の世田谷市場に統合された。
その他
日本郵便
脚注
外部リンク