『謀議』(ぼうぎ、原題: Conspiracy)は、第二次世界大戦中にドイツのヴァンゼーでナチス・ドイツ高官達が集まって開かれた、ヨーロッパ・ユダヤ人絶滅を議論したヴァンゼー会議をテーマにした、アメリカ・イギリス共同制作のテレビ映画。
日本ではスター・チャンネルで放送された他、WOWOWでは『コンスピラシー アウシュビッツの黒幕』のタイトルで放送された[1]。
概要
アメリカ合衆国のケーブルテレビ局・HBOが2001年にイギリスからケネス・ブラナーを主演に招いて制作したテレビ放映用の歴史映画。劇場映画並の俳優陣と脚本・演出によりヴァンゼー会議の内幕を再現し、エミー賞主演男優賞・同脚本賞を獲得、作品賞 (テレビ映画部門)にノミネートされるなど高い評価と話題を呼んだ。
あらすじ
1942年1月20日、ベルリンの高級住宅地である大ヴァンゼー湖畔に建つ豪華な邸宅に、ナチス・ドイツの政府・親衛隊・ナチ党・占領地域総督府などの高官達15人が参集した。邸宅内では豪華な料理やワイン、葉巻などが高官達を迎えるべく用意されていたが、高官達は何のために集められたのかを図りかねていた。議長役のラインハルト・ハイドリヒ国家保安本部長官が最後に到着、後に「ヴァンゼー会議」と呼ばれる討議が始まった。各組織や高官個人の信条など思惑が交錯し、時に激しい対立や議論も起こるが、参加者の目的は一つ。それは「ユダヤ人問題の最終的解決」、つまりユダヤ人の絶滅であった。独ソ戦の戦況が悪化しドイツ本国や占領地域の人的・物的資源が逼迫する中、参加者達は法的な整合性や効率的な抹殺方法を議論し、やがて一つの結論に到達する。
キャスト
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参考文献
関連項目
外部リンク