草津市立プール(くさつしりつプール)は、滋賀県草津市にある公営プールである。当施設には指定管理者制度を導入し[1]、命名権によりインフロニア草津アクアティクスセンター(インフロニアくさつアクアティクスセンター)という愛称が付いている[9][10]。
概要
草津市は、2018年(平成30年)に、2025年(令和7年)開催予定の第79回国民スポーツ大会(国スポ)および第24回全国障害者スポーツ大会(障スポ)の競技会場として、また、国スポ・障スポ後の施設利用を見据えて、「スポーツ環境の充実」・「新たなにぎわいの創出」・「スポーツ健康づくりの推進」を実現し得る施設として、草津市立プールを整備することにした[11]。
1年を通して利用できる50 mプール(屋内、水深3 m)は西日本で4か所目[注 2]であるが、プールを4分割し、それぞれの水深設定を可能としたプールは国内初である[注 3]。また、屋内飛込プールも1年を通して利用できるが、これは西日本では唯一である。ちなみに、飛込競技等のドライランド(屋内練習場)は国内最大規模である[注 4]。
当初は2024年(令和6年)6月に供用を開始する予定であったが[4][10]、飛び込み競技用プールの水深変更に伴う工期延長のため、その予定日を同年8月1日に変更した[12]。当プールは同日から供用を開始している[3]。
歴史
(当施設建設時の資料〈施設外観の定点観察〉:[23])
施設
各施設とも、屋内に集約されている。構造に関する情報は後述。
プール
プールは50 m、25 m、飛び込みの3面[24]。いずれも温水プールで通年の利用が可能[24]。
- 50 mプール
- 日本水泳連盟公認50 m競泳プール(国内プールAA規格)[25]
- 50 m競泳用10コース(稼動壁により25 mの使用も可能)
- 水深:0 mから3.0 m(可動床や壁で水深を調整可能)[24]
- 25 mプール
- 25 m競泳用6コース
- 水深:1.1 mから 1.35 m[24]
- 大会時にはウォーミングアップ用のプールとしても使用[24]。
- 飛び込みプール
- 水深:4.5 m(変更前の水深:3.75 m)[26]、5 m(変更前の水深:4.15 m)[26]
- 高飛び込み台(高さ5 mから10 m)、板飛び込みの板4基(1 mと3 m)を備える[24]。
- プール底面には圧縮空気により気泡を起こし、飛び込み時の衝撃を軽減させるバブルマシーンを設置[24]。
その他
- オープンスペース - 健幸ステーション[注 8]を併設。
- スタジオ - 2面設置されており、ヨガ教室など多様なプログラムに対応[24]。
- トレーニングルーム - ランニングマシーンやストレッチマシンを完備[24]。
- ドライランド - 飛込競技者などが練習する施設[12]。屋内にある同練習施設は当施設が国内最大規模である[12]。トランポリンやスポンジ状のブロックを敷き詰めたピットがあり、陸上で技の練習ができるようになっている[24]。
- 監視員室
- 審判控室
- 放送・記録員室
- 記者室
- 会議室
- 更衣ロッカー室
- シャワー室
- 医務室
- 事務室
- 器具庫
構造
主な大会
以下の各大会はすべて当施設で開催する予定である。
- 第8回近畿高等学校新人水泳競技大会(2024年10月12日 - 13日)[30]
- 第11回日本マスターズ水泳スプリント選手権大会 WEST(2024年11月16日 - 17日)[1]
- 第41回日本パラ水泳選手権大会(2024年11月9日・10日)[8]
- 第3回いずみ21オープン(2024年12月14日・15日)
- 第79回国民スポーツ大会(2025年9月6日 - 9月15日)[31]
- 令和8年度全国高等学校総合体育大会(2026年度)
アクセス
- 鉄道
- 自動車
利用情報
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク