『脚線美の誘惑』(きゃくせんびのゆうわく)は、THE SQUARE6作目のアルバム。
1982年11月21日発売。
解説
スクェア6作目のアルバム。全9曲入。
アルバムのジャケットはタイトルを生かし、女性の脚線美の写真を採用。
前作『MAGIC』まで在籍したキーボード担当久米大作と前作でドラムを担当した清水永二が退団。
後任としてキーボードに和泉宏隆、ドラムに長谷部徹が、それぞれ加入した。
特に和泉の加入は、後のスクェア・サウンドの基礎を築いた出来事で、リーダー(当時)兼ギタリストの安藤まさひろは「和泉君加入前は斜めに構えて音楽をやっていたが、加入後は設計図を描きシリアスに音楽をつくるようになった」と後に語っている[1]。
音響面でも本作からレコーディング時にデジタルテープレコーダーが使用されはじめる[2]。ただし安藤はアナログテープレコーダーを使用していると証言している[3]。
今作のヴォーカルナンバーは2曲目「THE REST OF A ROMANCE」1曲となり、バンド形態時での歌詞掲載曲は本曲が最後(形態としては前2作より『Make Me A Star』に近い)。理由は本来のフロントマン伊東とのバランスや、和泉の加入でスクェア・サウンドが確立されたことで、安藤が歌モノ指向への憧れを断ち切ったことに依る[1]。
1曲目「ハワイへ行きたい」はFM東京系列『ソニーデジタルサウンド』のテーマ曲。亜蘭知子の2ndアルバムに収録の「THE MARRIED MAN」のリメイク版であるとされている。
6曲目「CHANGE YOUR MIND」は日立マクセル「XLカセット」のCMソングで、前キーボード担当である久米が作曲。本曲曲のみ久米がゲストミュージシャンとしてプロフェット5で演奏に参加。
また表題曲の3曲目「脚線美の誘惑」や4曲目「HEARTS」8曲目「FULL CIRCLE」などライブでもよく演奏される楽曲を多く含むアルバム。
収録曲
- ハワイへ行きたい - 安藤まさひろ作曲
- THE REST OF A ROMANCE - サンディー、宗貢央作詞、安藤まさひろ作曲
- 脚線美の誘惑 - 安藤まさひろ作曲
- HEARTS - 安藤まさひろ作曲
- LOVE'S STILL BURNIN' - 安藤まさひろ作曲
- CHANGE YOUR MIND - 久米大作作曲
- BETWEEN - 田中豊雪作曲
- FULL CIRCLE - 安藤まさひろ作曲
- MEMORIES OF ALICE - 和泉宏隆・伊東たけし作曲
ミュージシャン
- THE SQUARE
- 安藤まさひろ - Guitars
- 伊東たけし - Alto Saxophone & Lyricon
- 田中豊雪 - Electric Bass & Synthesizer Bass
- 和泉宏隆 - Keyboards
- 長谷部徹 - Drums
- Guest Musicians
- 仙波清彦 - Percussions(#1 - 6, #8)
- サンディー - Choir Vocals(#2)
- 宗貢央 - Choir Vocals(#2)
- 久米大作 - Synthesizer(#6)
- 多忠昭アンサンブル - Strings(#4, #9)
- 斉藤清 - Tenor Saxophone(#5)
- 新井英治 - Trombone(#5)
- 岡田澄雄 - Trombone(#5)
- 数原晋 - Trumpet(#5)
- 小林正弘 - Trumpet(#5)
脚注
外部リンク
- スーパーオーディオCDのサイトでは『脚線美の誘惑』に収録されている全9曲の一部分を30秒間試聴できる。