|
この項目では、日本の女性歌手のサンディーについて説明しています。その他のサンディーについては「サンディ」をご覧ください。 |
サンディー(英語: Sandii、1951年12月27日 - )は、日本の女性歌手、フラ指導者。東京都田無市(現:西東京市)出身。本名:鈴木 あや。日本芸術専門学校特別講師。アニメ『ルパン三世』のエンディング曲「ラヴ・スコール」の歌手として知られる。ミュージシャンの久保田麻琴は元夫。
来歴・人物
アメリカ人と日本人とのハーフ。10歳のときにハワイへ渡り、12歳の頃から歌手として活動[1]。ホノルルのカイルア・ハイスクールを卒業した[2]。1974年には「サンディ・愛」名義でトニー荒木(トニーズのリーダーで荒木久美子の父)が作曲した「ペルシャ猫は恋泥棒」でレコード・デビューした。日本では1975年から本格的に活動し、「サンディー・アイ」名義で「くちづけは許して」で歌手デビューしたほか、NHKラジオ第1放送のトーク番組『若いこだま』のラジオパーソナリティを務めた。
23歳当時は身長163cm、スリーサイズはバスト95cm、ウエスト58cm、ヒップ93cm[1]。そのスタイルの良さから、ステージやレコード・ジャケットでの肌の露出度も高く、ハイスクールの後輩であるアグネス・ラムより早くグラビアアイドルとしても活躍した。1976年「サンディー」名義の初シングル「グッドバイ・モーニング」で第7回世界歌謡祭のグランプリと最優秀歌唱賞を受賞。1978年、映画『ナイル殺人事件』の主題歌「ミステリー・ナイル」(「サンディー・オニール」名義)がヒットする。
1980年、細野晴臣プロデュースで「サンディー」名義としては初となるアルバム『イーティン・プレジャー (Eating Pleasure)』を日本とイギリスでリリース。また同アルバムから『ラヴ・シック(cw/イーティン・プレジャー)をシングル・カットしてリリースした。
1980年代にはいると「久保田麻琴と夕焼け楽団」を母体にした「サンディー&ザ・サンセッツ」を1982年に結成[3]。当初のバンド名は「ザ・サンセッツ」であったが、オーストラリアの新聞に誤報道されたことから「サンディー&ザ・サンセッツ」と変更した。そして世界各国のツアー活動を開始し、オーストラリアでシングル『スティッキー・ミュージック』がヒットする。この頃から日本国内より海外での評価が高まってゆく。
1990年より再びソロ活動を開始し、アルバム『マーシー』をリリース。元々アジア色の濃い音楽性であったが、久保田とディック・リーとの共同プロデュースにより、このアルバムによってそのスタイルがより強固になってゆく。1994年リリースのアルバム『ドリーム・キャッチャー』は海外でも高く評価され、服部良一音楽祭優秀アルバム賞を受賞している。
1990年代中盤頃より、自身のルーツであるハワイ音楽に傾倒。『サンディーズ・ハワイ』などハワイアンを基調としたアルバムをセルフプロデュースで次々とリリースしている。クム・フラ(「フラの教師」の意)でもある。
変名を多用する人物で、先述の「サンディー・アイ」「サンディー・オニール」以外でも「サンドラ・ホーン[4]」名義で『ルパン三世』(第2期)のエンディング曲「ラヴ・スコール」を歌っている。それ以外には「久保田綾」など。海外では先述の「サンディ・愛」のほか「サンディー・鈴木」の芸名で活動する事もある。また、ゴダイゴなど他のミュージシャンのコーラス、CMソング(ノークレジットであることが多い)などのセッション活動も多数ある。
ディスコグラフィ
シングル
名義
|
発売日
|
レーベル
|
規格
|
規格品番
|
面
|
タイトル
|
作詞
|
作曲
|
編曲
|
備考
|
サンディ・愛 Sandie I
|
1974年
|
パイナップルレコード
|
EP
|
TRS-5002
|
A
|
ペルシャ猫は恋泥棒 PERUSHA NEKO WA KOI DOROBO
|
|
トニー荒木
|
|
日本デビュー前にハワイで発売
|
B
|
あの人 ANOHITO
|
|
|
|
|
サンディー・アイ
|
1975年
|
東宝レコード
|
EP
|
AT-1118
|
A
|
くちづけは許して
|
葵ゆうじ
|
葵まさひこ
|
|
B
|
恋の仲直り
|
|
1975年
|
EP
|
AT-1132
|
A
|
愛のメロディー
|
りりぃ
|
葵まさひこ
|
|
B
|
日曜日の午後
|
りりぃ&サンディー・アイ
|
りりぃ
|
土田治一
|
|
サンディー
|
1976年11月25日
|
ディスコメイト・レコード
|
EP
|
DSF-105
|
A
|
グッドバイ・モーニング Goodbye Morning
|
庄野真代
|
なかじまかおる
|
山室鉱一
|
* 作詞者・庄野真代が1977年9月1日発売のLP『ぱすてる33 1/3』(LP番号:LX-7025)にてセルフカバー。 *1992年に近藤房之助が当時Mi-Keの宇徳敬子とカバー。
|
B
|
マドモアゼル・ママ Mademoiselle Mama
|
大杉弓子
|
|
サンディー・オニール
|
1978年
|
東芝EMI
Eastworld
|
EP
|
EWR-20497
|
A
|
ミステリー・ナイル
|
|
|
|
映画『ナイル殺人事件 (1978年の映画)』イメージソング
|
B
|
ミステリー・ナイル Part2
|
|
|
|
|
1979年
|
EP
|
EWR-20555
|
A
|
ヘイ!キング・コング King Kong
|
|
|
|
|
B
|
シェリー Sherry
|
|
|
|
|
サンドラ・ホーン
|
1978年
|
日本コロムビア
|
EP
|
YK-111-AX
|
A
|
Lupin III '79
|
|
大野雄二
|
テレビアニメ『ルパン三世』オープニングテーマ
|
B
|
ラヴ・スコール Love Squall
|
|
テレビアニメ『ルパン三世』エンディングテーマ
|
サンディー
|
1980年
|
アルファレコード
|
EP
|
ALR-707
|
A
|
ラヴ・シック Love Sick
|
|
|
|
|
B
|
イーティン・プレジャー Eating Pleasure
|
|
|
|
|
サンディー&ザ・サンセッツ
|
1984年
|
|
EP
|
YLR-710
|
A
|
スティッキー・ミュージック STICKY MUSIC
|
|
細野晴臣
|
|
B
|
THE MIRRORS OF EYES
|
|
|
|
|
1985年5月22日
|
東芝EMI
Eastworld
|
EP
|
WTP-17719
|
A
|
だって夏よっ - Babes in the woods
|
サンディー
補:Jonah Pashby
|
久保田麻琴
|
|
'85 ポーラ・サザン・コールCMソング
|
B
|
プライベート・ムーン Private Moon
|
|
|
|
ピエール・エ・ジルがジャケット撮影担当。他に「ララララ・ラブ」や「パシフィカ」も同じ
|
1986年
|
EP
|
WTP-17853
|
A
|
バッテリー
|
|
|
|
映画「熱海殺人事件」エンディング曲
|
B
|
バッテリー(英語版)
|
|
|
|
|
1988年
|
EP
|
RT07-2114
|
A
|
No No No 悲しき鉄道員
|
|
|
|
ショッキング・ブルーのカヴァー
|
B
|
MAKE BELIEVE つくり話し
|
|
|
|
|
1989年
|
EP
|
RT07-2388
|
A
|
涙の太陽
|
|
|
|
エピック・メンソールCMソング
|
B
|
Cipher (Maybe Live ver.)
|
|
|
|
|
サンディー
|
1991年
|
東芝EMI
VIVID
|
LP
|
VS12-9010
|
A
|
SURIRAM (RAGGA BASS MIX)
|
|
|
|
|
SURIRAM (HIPPY BASS MIX)
|
|
|
|
|
SURIRAM (ALBUM MIX)
|
|
|
|
|
B
|
TE CHERIR A JAMAIS (RADIO MIX)
|
|
|
|
|
TE CHERIR A JAMAIS (T.K.O MIX)
|
|
|
|
|
TE CHERIR A JAMAIS (ON THE BEACH MIX)
|
|
|
|
|
1994年
|
エピック・ソニー
|
8cmCD
|
|
1
|
HAI HAI HAI (Single ver.)
|
|
|
|
|
2
|
Every Day(Ragga Mix)
|
|
|
|
|
1994年
|
8cmCD
|
|
1
|
Dream Catcher
|
|
|
|
|
2
|
Every Day
|
|
|
|
|
1994年
|
8cmCD
|
|
1
|
Seaside Bound
|
|
|
|
|
2
|
Every Day (Malay ver.)
|
|
|
|
duet with Aishah
|
2
|
Seringgit Si Dua Kupang
|
|
|
|
|
1995年
|
8cmCD
|
|
1
|
Life - There Is Nothing Higher Than Your Life
|
|
|
|
|
2
|
Life - There Is Nothing Higher Than Your Life (Inst.)
|
|
|
|
|
アルバム
- くちづけは許して(1975年)(サンディー・アイ名義)
- 2011年08月にオリジナルソング6曲のカラオケをボーナス・トラックで収録し、初CD化。
- ミステリー・ナイル(1978年)(サンディー・オニール名義)
- イーティン・プレジャー(1980年)
- マーシー(1990年)
- コム・アゲイン(1991年)
- 「蘇州夜曲」「花〜すべての人の心に花を〜」のダンスミックスも収録。発売から半年で約2万5000枚を販売した[5]。
- パシフィカ(1992年)
- オリコン最高55位。
- アイルマタ(1993年)
- ドリーム・キャッチャー(1994年)
- WATASHI(1996年)
- サンディーズ・ハワイ(1996年)
- サンディーズ・ハワイ 2nd(1997年)
- サンディーズ・ハワイ 3rd(1998年)
- Sings Pacific Lounge Classics featuring Lune Paolo(1999年)
- ウクレレ・ドリーミング(2003年)
- サンディーズ・レムリアン・ハート(2004年)
- サンディーズ・ハワイ 4th(2007年)
- Sandii’s Tahitian Passions(2007年)
- モアナ・ヌイ~ Sandii’s Tahitian Passions 2(2008年)
- サンディー・ビーチ(2010年)
- サンディーズ・ハワイ 5th(2011年)
- サンディーズ昭和ハワイアン ウクレレ・ドリーミング2(2011年)
- サンディーズ・ハワイ 6th サンディーズ・ハワイ・クリスマス(2013年)
- サンディーズ・ハワイ 7th アイランドスタイル(2013年)
- Te Pua No 'ano' a ~ Sandii's Tahitian Passions 3(2015年)
- Hula Dub(2018年)
- ヒート・スケール
- イミグランツ
- Viva Lava Liva(1984年、YLR-28017)- ベスト盤
- ラ・ラ・ラ・ラブ
- リズム・ケミストリー
- ワン・ラブ
- オリエンテーション(ベスト盤)
サンディー・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス
- Sandii with The Coconut Cups(1999年)
- ALOHA GROOVIN'(2000年)
サンディー&ザ・ココナツ・カップス
サンディーブンブン
- Kabira−花ビラ(2009年)
- 飛らら(2010年)
客演
その他
脚注
関連項目
外部リンク