「翼の折れたエンジェル」(つばさのおれたエンジェル)は、1985年4月21日にリリースされた中村あゆみの3枚目のシングルである。
1988年5月21日にCDシングルとして再発されている。規格品番はオリジナル盤のシングルレコードが7HB-2003、再発CDシングルが10HD-2004。
解説
- 表題曲は1985年「日清 カップヌードル」CMソングに起用され、2016年12月時点でパッケージメディア(レコード・CD)の売上は50万枚以上[1]、音楽配信の売上は12万ダウンロード[1]、ストリーミングの再生回数は約140万回[1]、YouTubeでのミュージック・ビデオの再生回数は300万回以上[1]を記録した中村あゆみ最大のヒット曲である[1]。2023年1月現在、再生回数は1,317万回超。
- TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』では10週にわたりチャートインしたが、出演したのは1985年7月25日付の第6位の1度きりであった(欠席理由は「ライブ活動に専念したいため」などであるが、本人はもっと出演したかったらしく、当時の所属事務所の方針で歌番組への出演は制限されていたとのことである)[2]。番組内でのチャートは総合5位、レコード売り上げ4位、有線チャート2位、ラジオチャート3位、葉書リクエスト圏外、最高得点は7119点だった。
- 中村のデビュー直後からライブハウスなどで頻繁に歌われており、徐々に評判になったことから3枚目のシングルとしてリリースされた。
- 本曲のほかに、アルバム『Be True』に本曲とともに収録の「Drive All Night」がシングルの候補曲に挙がっていた。
- 1991年にはこの曲をメインテーマとし、中村の楽曲を数多く使用した青春映画『翼の折れたエンジェル』が公開された。
- 2008年10月中旬より「キリン ストロングセブン」のCMソングとして、ヴォーカル・アレンジともに再レコーディングされた「ストロングバージョン」が使用された。編曲は鎌田ジョージが担当。
- テレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』にこの曲で出演したのは、発売から8年後のことだった。
- お笑い芸人の渡辺直美が物真似していることで知られている。中村本人公認であり、2012年放送の「FNSうたの夏まつり」では、渡辺とのコラボレーションで「翼の折れたエンジェル」を披露した。
収録曲
- 翼の折れたエンジェル
- 100粒の涙
- 作詞:中村あゆみ・高橋研/作曲:高橋研/編曲:井上鑑
楽曲の収録作品
- 翼の折れたエンジェル(オリジナルバージョン)
- 翼の折れたエンジェル(1987年バージョン)
- 翼の折れたエンジェル(1993年ライブバージョン)
- 翼の折れたエンジェル(2004年バージョン)
- 翼の折れたエンジェル(2008年バージョン)
- 翼の折れたエンジェル(ストロングバージョン)
- 翼の折れたエンジェル(新録Version)
- 翼の折れたエンジェル-BALLADE-
- A BEST〜Rolling 50(通常盤及びデジタル配信のみボーナス・トラック。初回限定盤デラックス・エディションのDVDにはミュージック・ビデオが収録される)
- 100粒の涙
カバー
その他
- 立浪和義 - 現役時代、登場曲に使用していた[3][4]。
- 柿沼友哉 - 2019年に登場曲として使用。2020年にはマリンフェスタでの背ネームをANGELとした。
- 絶対に笑ってはいけないホテルマン24時 - 中村あゆみ本人がビデオ出演。一部の歌詞を「山崎アウト」「田中は2発」と歌い、実際にその通りに罰が執行された。
- ゆにばーす - 2017年のM-1グランプリ決勝戦における漫才中、サビの部分を歌うシーンがあった。その直後、インターネット上などで話題となった。
- 高校教師 - 10話で挿入歌として使用された他、桜井幸子演じる二宮繭がカラオケで歌っていた。
- 男バージョン - この曲は、プロデューサーかつ楽曲提供者である高橋研の持ち歌であるため、男バージョンが存在する。高橋研「二十五」アルバムに収録されている。
脚注