神代植物公園
神代植物公園 (じんだいしょくぶつこうえん)は、都内唯一として開園した植物 公園 。東京都 調布市 にある園内には約4,800種類、10万本・株の植物が30ブロックに分かれて植えられ、梅や桜の名所としても知られる。ばら 園は、2009年 に世界バラ会連合優秀庭園賞(WFRS Award of Garden Excellence)を受賞した[ 2] 。春と秋のバラフェスタ、夜のライトアップやコンサートなどのイベントが催される。
沿革
基本情報
開園時間
9時30分~17時(入園は16時まで)。大温室と水生植物園は16時半まで。
桜の見頃時(3月下旬~4月上旬)・春・秋のバラフェスタ時の土日は、8時から早朝開園されるときもある。
休園日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、および年末年始(12月29日~1月1日)
入園料
一般・大人:500円(20名以上の団体:400円、年間パスポート:2,500円)
65歳以上:250円(20名以上の団体:200円、年間パスポート:1,250円)
中学生:200円(160円)
無料対象者:都内在住・在学の中学生、小学生以下、身体障害者手帳・愛の手帳・精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方
無料公開日:みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
主な施設
本園
クイーン・オブ・神代
ばら園 :噴水のある沈床庭園(サンクンガーデン )で、当園の名前を冠した「クイーン・オブ・神代」もある本園と、ばらの歴史を辿ることができる野生種・オールドローズ園、そして未発表新品種も見られる国際ばらコンクール花壇の3つの区画がある。春バラが約400品種・5,200本[ 5] 、秋バラは約300品種・5,000本。
ジンダイアケボノの原木
つばき・さざんか園 :江戸ツバキ、肥後ツバキなど、約250品種・620本[ 6] 。
つつじ園 :江戸時代から戦前までにつくられた園芸品種等のツツジ 、サツキ あわせて290種・12,000株[ 8] 。
アリストロキア・サルバドレンシス
大温室 :熱帯花木室、ラン 室、ベゴニア 室、熱帯スイレン 室、小笠原植物室、乾燥地植物室があり、約1,300品種。「ダース・ベイダーに似ている」とニュースになった[ 9] アリストロキア・サルバドレンシスや、「サルの顔のように見える」とも言われるドラクラ ・ギガスなど、珍しい品種も展示されている。
自然林 :武蔵野 の雑木林 。
芝生広場 :パンパスグラス の巨大な株がシンボル。
植物会館 :展示室・集会室・サービスセンター(管理事務所)。季節にあった展示や特別展示などが行われる。
水生植物園(無料区域)
本園から深大寺 を挟んで南東、国分寺崖線 の直下に位置し、湧水のある谷戸 地形を利用して回遊式の水生植物 庭園としたもの。なお、谷戸の低湿地に加えて隣接する台地上の「林間散策路」をも擁しているが、この部分は「深大寺城 趾」として指定された史跡となっている。
植物多様性センター(無料区域)
都内の植物多様性の保全を目的にした施設。植物多様性に関する教育・普及、都内絶滅危惧種に関する保護・増殖、情報取集・発信を行っている。本園北側の旧園地を整備して開園され、展示・映像・図書などがある情報館と、3つのゾーン(武蔵野 ・奥多摩 ・伊豆諸島 )に分割して東京都の主要な植生が再現された学習園がある。
自由広場(無料開放区域)
本園の北側、多様性センターの東に立地。芝生広場を囲んで歩道やベンチ、遊具等を配した、いわゆる「公園」然としたエリアで、ここだけはフェンスで囲われていない。敷地の一部は半地下型の調布市総合体育館。建築時の廃土を利用した「お山」は登ることができ、眺めがよい。
主なイベント
春のバラフェスタ
秋のバラフェスタ
正月開園
梅まつり
椿・さくらまつり
このほかにも、特設展示場や大温室において四季折々の展示会が催される。
所在地
〒182-0017 東京都調布市深大寺元町五丁目31番地10
アクセス
バス
調布駅 、つつじヶ丘駅 、三鷹駅 、吉祥寺駅 から本園の正門・植物多様性センター近くまで直通の路線がある。本園の深大寺門・水生植物園には、隣接する深大寺 へ向かう路線を利用すると便利。 JR中央線快速 、 JR中央・総武線 、 京王井の頭線 、 京王線 からアクセスできる。
三鷹駅南口 2番乗り場から、小田急バス (鷹56) 「神代植物公園前」下車
三鷹駅南口 3番乗り場から、小田急バス(鷹65) 「神代植物公園前」または「深大寺」下車
吉祥寺駅南口 4番乗り場から、小田急バス(吉06)「神代植物公園前」下車
吉祥寺駅南口 6番乗り場から、小田急バス(吉04・吉05)「神代植物公園前」または小田急バス(吉04)「深大寺」下車
調布駅北口 12番乗り場から、小田急バス(鷹56・吉05・吉06)「神代植物公園前」下車
調布駅北口 11番乗り場から、京王バス (調34)「神代植物公園」または「深大寺」下車
つつじヶ丘駅北口から、京王バス(丘21)「神代植物公園」または「深大寺」下車
中央自動車道 の深大寺バスストップ から、徒歩20分程度
徒歩
深大寺 からは、当園の深大寺門または水生植物園まで数分。鉄道の駅は調布駅が一番近いが、それでも所要時間35分弱は見ておいたほうが良い。
車
なお、園内貸出の車椅子・ベビーカーの用意がある。
ギャラリー
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
神代植物公園 に関連するカテゴリがあります。
運営・計画
年度別入園者数
年度
入園者数合計
本園
植物多様性センター
有料入園者数
無料入園者数
無料入園者数
2001年度(平成13年度)[ 18]
820,996
381,137
439,859
2002年度(平成14年度)[ 18]
650,770
510,807
139,963
2003年度(平成15年度)[ 19]
756,240
491,638
264,602
2004年度(平成16年度)[ 19]
703,848
483,876
219,972
2005年度(平成17年度)[ 19]
718,075
484,987
233,088
2006年度(平成18年度)[ 19]
697,778
462,729
235,049
2007年度(平成19年度)[ 19]
726,272
472,377
253,895
2008年度(平成20年度)[ 20]
665,293
416,033
249,260
2009年度(平成21年度)[ 20]
708,426
432,681
275,745
2010年度(平成22年度)[ 20]
802,341
475,965
326,376
2011年度(平成23年度)[ 21]
735,472
402,335
333,137
2012年度(平成24年度)[ 21]
695,149
430,265
264,884
2013年度(平成25年度)[ 21]
625,734
350,401
275,333
2014年度(平成26年度)[ 21]
723,879
499,537
224,342
2015年度(平成27年度)[ 21]
703,791
486,441
217,350
2016年度(平成28年度)[ 22]
685,368
493,723
191,645
2017年度(平成29年度)[ 23]
676,491
478,510
197,981
2018年度(平成30年度)[ 24]
649,633
459,223
190,410
2019年度(平成31年度)[ 25]
646,139
466,003
180,136
2020年度(令和2年度)[ 26] [ 注釈 2]
329,447
161,369
149,521
18,557
2021年度(令和3年度)[ 27] [ 注釈 3]
284,069
192,428
71,961
19,680
2022年度(令和4年度)[ 28]
659,185
460,112
163,088
35,985
2023年度(令和5年度)[ 29]
667,772
464,136
172,165
31,471
脚注
注釈
^ 「大芝生」の中央に生える高さ約4m・直径約7m、公園自慢の「パンパスグラス」が密集する大きな株 。秋が見頃。2007年現在40年以上の古株。
^ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年4月1日~5月31日、2020年12月26日~2021年3月31日の間、臨時休園。
^ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年4月1日~6月3日、2022年1月11日~2022年3月22日の間、臨時休園。
出典
外部リンク