済州SK FC (チェジュSK FC、朝 : 제주 SK FC 、英 : Jeju SK FC )は、韓国 の済州特別自治道 をホームタウンとするプロサッカークラブである。SKエナジー (朝鮮語版 ) (旧:油公)によって所有され、韓国プロサッカーリーグ(Kリーグ)に所属している。クラブハウス及びホームスタジアムは済州島 南部の西帰浦市 に所在する。2025年1月6日に済州ユナイテッドFC から改称した[ 1] 。
歴史
1982年 12月17日 に油公コッキリ (ユゴン・コッキリ、유공 코끼리 )として創設される。コッキリは朝鮮語で象 を意味する。ハレルヤFC に次いで国内2番目のプロサッカークラブだった。翌1983年 に発足したKリーグ (当時はスーパーリーグ)には初年度より参加。1989年 に現在まで唯一となるリーグタイトルを獲得した。
1996年 に富川市 をフランチャイズとして富川油公 (プチョン・ユゴン、부천 유공 )に、1997年 に富川SK (プチョンSK、부천 SK )に改称された。富川時代は当初は木洞運動場 (朝鮮語版 ) 、2001年から富川総合運動場 をホームスタジアムに使用した。
2006年 2月2日 に本拠地を富川市から西帰浦市 に移し、済州ユナイテッドFC (チェジュ・ユナイテッドFC、제주 유나이티드 FC )に名称を変更した。済州特別自治道 を拠点にする初のKリーグクラブとなった。済州ワールドカップ競技場 が2002年 のワールドカップ日韓大会 終了後、あまり大会に活用されていないこともあり、同スタジアムの活性化につなげたいという意向もあったとされる。2011年の観客動員数はKリーグ16クラブで最下位であった。
2010年リーグ戦2位でプレーオフに進出し、チャンピオン決定戦でFCソウル に敗れたもののAFCチャンピオンズリーグ2011 の出場権を得たが、グループステージで敗退した。
2007年には、富川時代のファンたちによって「富川FC 1995 」が新たに創設され、翌年よりチャレンジャースリーグ に参加、2013年よりKリーグチャレンジに参加している。
全北現代モータース の審判買収問題で繰り上げ出場となったAFCチャンピオンズリーグ2017 では、グループステージでガンバ大阪 に2勝するなどして初めてラウンド16に進出したが、浦和レッズ に2戦合計2-3で敗れ、初のベスト8進出とはならなかった。
2019年シーズン、Kリーグ1 を最下位で終えてKリーグ2 への降格が決まった。
AFCチャンピオンズリーグにおける暴力事件
2017年 5月31日 のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の浦和レッズ戦で、試合中から試合後にかけて暴力行為を繰り返したことにより、所属する3選手(權韓眞 、趙容衡 、白棟圭 )が資格停止と制裁金を科せられ、済州ユナイテッドに対しても4万ドル(約440万円)の制裁金が科された。 この判定に対して済州ユナイテッドFCおよび大韓サッカー協会 は「挑発してきたのは浦和」として反発、「我々もリスペクトされる権利がある」としてスポーツ仲裁裁判所 に処分軽減を求めて控訴を行った[ 2] [ 3] 。
タイトル
国内タイトル
Kリーグ1 :1回
1989
Kリーグ2 :1回
2020
Kリーグカップ :3回
1994アディダスカップ, 1996アディダスカップ, 2000大韓火災カップ
過去の成績
シーズン
ディビジョン
韓国FAカップ
チャンピオンシップ
リーグ
試
勝
分
敗
得
失
点
順位
1983
Kリーグ
3位
-
大会なし
1984
Kリーグ
前期1位 後期5位
-
準優勝
1985
Kリーグ
5位
-
大会なし
1986
Kリーグ
前期3位 後期4位
-
資格なし
1987
Kリーグ
3位
-
大会なし
1988
Kリーグ
-
大会なし
1989
Kリーグ
1位
-
大会なし
1990
Kリーグ
4位
-
大会なし
1991
Kリーグ
4位
-
大会なし
1992
Kリーグ
6位
-
大会なし
1993
Kリーグ
5位
-
大会なし
1994
Kリーグ
2位
-
大会なし
1995
Kリーグ
前期5位 後期2位
-
資格なし
1996
Kリーグ
前期4位 後期2位
準決勝敗退
資格なし
1997
Kリーグ
10位
準々決勝敗退
大会なし
1998
Kリーグ
7位
ベスト16
資格なし
1999
Kリーグ
3位
準々決勝敗退
3位
2000
Kリーグ
27
10
6
11
45
35
36
2位
準決勝敗退
準優勝
2001
Kリーグ
27
7
14
6
29
29
35
7位
ベスト16
大会なし
2002
Kリーグ
27
8
8
11
32
40
32
8位
ベスト16
大会なし
2003
Kリーグ
44
3
12
29
39
73
21
12位
準決勝敗退
大会なし
2004
Kリーグ
前期12位 後期10位
準優勝
資格なし
2005
Kリーグ
前期7位 後期2位
ベスト16
資格なし
2006
Kリーグ
前期14位 後期10位
ベスト32
資格なし
2007
Kリーグ
26
8
6
12
27
35
30
11位
準決勝敗退
資格なし
2008
Kリーグ
26
7
7
12
23
31
28
10位
ベスト32
資格なし
2009
Kリーグ
28
7
7
14
22
44
28
14位
準々決勝敗退
資格なし
2010
Kリーグ
28
17
8
3
54
25
59
2位
準決勝敗退
準優勝
2011
Kリーグ
30
10
10
10
44
45
40
9位
ベスト16
資格なし
2012
Kリーグ
44
16
15
13
71
56
63
6位
準決勝敗退
大会なし
2013
Kクラシック
38
16
10
12
51
46
58
9位
準決勝敗退
2014
Kクラシック
38
14
12
12
39
36
54
5位
ベスト32
2015
Kクラシック
38
14
8
16
55
56
50
6位
準々決勝敗退
2016
Kクラシック
38
17
8
13
71
57
59
3位
ベスト32
2017
Kクラシック
38
19
9
10
60
37
66
2位
ベスト16
2018
Kリーグ1
38
14
12
12
41
41
54
5位
準々決勝敗退
2019
Kリーグ1
38
5
12
21
45
72
27
12位
ベスト16
2020
Kリーグ2
27
18
6
3
50
23
60
1位
ベスト16
2021
Kリーグ1
38
13
15
10
52
41
54
4位
3回戦敗退
2022
Kリーグ1
38
14
10
14
52
50
52
5位
ベスト16
現所属メンバー
2024年 3月14日 現在
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
歴代監督
歴代所属選手
脚注
外部リンク
1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代