成安造形大学(せいあんぞうけいだいがく、英語: Seian University of Arts and Design)は、滋賀県大津市仰木の里東4-3-1に本部を置く日本の私立大学。1920年創立、1993年大学設置。大学の略称は成安、成安造形大など。
成安造形大学は、1920年(大正9年)に学祖である瀬尾チカが、京都市に成安裁縫学校を設立したことにはじまる。その後、1950年(昭和25年)に成安女子短期大学開設、1993年(平成5年)に学校法人名を京都成安学園に改称し、成安造形大学が開学する。滋賀県内唯一の芸術大学である。
建学の精神は「成安」の名に由来し、「成安」とは人の和を大切に、一人ひとりが自己の使命を追求し、全うし続けることを通じて、心安らぐ平和な社会をつくることに貢献するという意味である[1]。
成安造形大学は、芸術学部芸術学科の中に、6つの研究領域、16の専門コースを設けている[2]。カリキュラムは、造形表現の土台を固めた上で、専門分野を深めていくものとなっており、1年次から4年次のどの段階でも他領域の学びを取り入れられる[2]。講義系教員・実習系教員、領域研究室スタッフ、クリエイティブサポートスタッフ、教学課職員、キャリアサポートセンター職員、研究・連携支援職員といった支援体制が構築されている[2]。
成安造形大学 未来社会デザイン共創機構は、学園建学の精神『成安』、校訓『誠と熱』、および大学基本理念(教育理念)『芸術による社会への貢献』を、今日的条件下で、より力強く実践・展開することを目的として設立。社会との共創により、芸術研究を深化・拡張させ、新たな価値の創造とより良い未来社会の実現に貢献するため各種事業を行っている。[4]
成安造形大学HP 未来社会デザイン共創機構ページ
「キャンパスが美術館」は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」と見立てた回遊式の「美術館」である[5]。学校法人京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープンした。キャンパス内に点在する9つのギャラリースペースで年間を通じて展覧会を鑑賞できる[5]。教育・研究の場、および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供するとともに、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介している[5]。さらに、滋賀ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し、地域交流の機会提供に努めている[5]。毎年、テーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION(セイアンアーツアテンション)」を、すべてのギャラリースペースを利用して約1ヶ月間開催している[5]。
キャンパスが美術館Webサイト
地域連携推進センターは、成安造形大学の基本理念「芸術による社会への貢献」を具現化し、地域・社会・企業と学生をつなぐ架け橋となることを目的に、官公庁、企業、各種団体、個人との間で、さまざまな連携事業を推進している[6]。滋賀県唯一の芸術大学であるリソースを活かして「結ぶ、つなげる、広げる」を命題にプロジェクトを展開し、学生のスキルアップや連携先の発展、そして地域社会全体の活性化を目指している[6]。
地域連携推進センターWebサイト
近江文化・風土と、芸術の持つ創造精神とを結びつけ、新たな可能性を探求する研究機関であり、研究や教育活動、文化復興活動に一般からも参加できるように、会員制研究会「近江学フォーラム」を設立し、地域に根づく文化・風土の調査や研究など、多岐に渡って活動している[7]。
附属近江学研究所Webサイト
京都駅から湖西線でおごと温泉駅へ約20分、おごと温泉駅前から大学へは無料シャトルバスが運行している[8]。学生だけでなく、大学来訪者も無料で利用できる。
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座標: 北緯35度6分32.6秒 東経135度54分8.3秒 / 北緯35.109056度 東経135.902306度 / 35.109056; 135.902306
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