岩瀬(いわせ)は、茨城県桜川市の地名。住居表示を実施した明日香、富士見台、御領、東桜川、西桜川、隣接する鍬田新橋、犬田常盤町、青柳地区を加えて旧岩瀬町の中心である岩瀬市街地を形成している。
地理
桜川市の北部、岩瀬盆地の中央部に位置し、地区の中心を桜川が流れている。市街地の南側に駅前市街、北側に元岩瀬集落が広がり、その間を岩瀬駅前土地区画整理事業で開発された国道50号岩瀬バイパス沿いの市街が埋めている。区画整理地ではロードサイド店のほか住宅が多く見られる。
街道
市街地は東西を走る街道の発達に伴って拡大しており、南から鎌倉街道、結城街道、国道50号旧道、国道50号岩瀬バイパスと市街地が北に拡大している。
地価
住宅地の地価は、2022年(令和4年)7月1日の公示地価によれば、東桜川一丁目8番の地点で3万4000円/m2となっている[5]。
地区割
大字岩瀬地内の地名
- 東区
- 旧岩瀬町役場、岩瀬郵便局、常陽銀行岩瀬支店が位置する旧市街の中心。江戸時代は本新田村という名であった。商店街の他、山王神社、山王墓地、岩瀬中央児童公園を有する。東区は一、二、三に区分される。
- 西区
- 日本電信電話岩瀬交換所や日比谷稲荷神社が位置する。江戸時代は西新田村であり、役場は東区に移転するまで当地に置かれていた。主に旧県道41号線沿い以西に広がり、通り沿いに商店街が散見されるほか住宅が多い。村社として大神宮を有する。
- 元岩瀬
- 江戸時代は岩瀬村であり、平成の大合併まで続いた旧岩瀬町、現行政地名の岩瀬の名の発祥である。市街地北端に位置し東西に長い路村で、全体的に農家が見られるほか、東部では茨城県立岩瀬高等学校や岩瀬城跡、北つくば農業協同組合岩瀬支店、西部の字御領では多くの公営住宅が見られ、桜川市の行政地区で一番の人口を有する。村社として今宮神社、その他字御領に天満宮が鎮座する。
- 大岡
- 江戸時代は大岡村であり、笠間藩山外南郷の代官所が置かれていた。大字岩瀬の総合運動公園より先に位置し、農家が多く見られる。村社として香取神社を有する。
新たに設定された地区
1990年に岩瀬駅前土地区画整理事業の進行に伴う換地処分が行われ、その際に土地の名称変更が行われた。
都市計画道路青柳線・東区元岩瀬線・岩瀬駅前富谷線・茨城県道・栃木県道41号つくば益子線・西区富谷線を縦軸、国道50号・都市計画道路鍬田大岡線を横軸に区割りされている。なお、当区画整理地は大字岩瀬の他、大字鍬田の一部、大字青柳の一部を含んでいる。
- 明日香一〜四丁目
- 国道50号北側、区画整理の中央部。明日香公園が設置された。住宅が広がるほか、商業施設の集積も見られる。
- 富士見台一〜四丁目
- 国道50号北側、区画整理の東部に位置する。北3号公園(富士見台公園)が設置された。総合運動公園に近く、住宅街が広がる。
- 御領一〜三丁目
- 50号北側、区画整理の西部に位置する。北1号公園が設置された。ロードサイド開発の中心であり、マルカワ(現:Sカスミ)やマクドナルド、元気寿司等が位置する商業地区である。「御領」の名は区画整理前から存在する大字岩瀬字御領からとった。
- 西桜川一〜三丁目
- 国道50号南側、茨城県道307号岩瀬停車場線の西側に位置する。街区公園として南1号公園が設置された。桜川消防署、岩瀬認定こども園(岩瀬保育所)が設置されている。
- 東桜川一〜三丁目
国道50号南側、茨城県道307号岩瀬停車場線の東側に位置する。洪水時以外は運動場として利用できる岩瀬調整池Aや岩瀬中央公民館に隣接して南2号公園(岩瀬調整池B)が設置された。
一次生活圏としての岩瀬
岩瀬の地名は大字のほか一次生活圏の名称としても使用されており、大字岩瀬、大字犬田、大字青柳、大字鍬田(新橋地区)が該当する。
- 犬田
- 鍬田(新橋)
- 大字鍬田の南東部、岩瀬地区と一体となり街を形成している。桜川にかかる国道50号の「新橋」から名が取られた。桜川市立岩瀬小学校、桜川警察署岩瀬交番、鍬田団地、岩瀬保健センターが位置する。
- 鍬田地区の本田については坂戸 (桜川市)#鍬田(本田)を参照。
- 青柳
- 国道50号・結城街道沿いの集落。旧青柳村。初めは犬田村連合戸長役場に属していたが、1878年(明治11年)に西小塙村連合戸長役場に所属替えとなった。そのまま1889年(明治22年)に東那珂村の一部となったが、水戸線の開通に伴う岩瀬市街地の発展により青柳地区も市街地の一部に組み込まれていった。雇用促進住宅岩瀬宿舎、町営グラウンド(岩瀬運動場)、熊野神社が位置している。
世帯数と人口
2022年(令和3年)4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[6]。
地区名 |
自治会区名 |
世帯数
|
人口
|
岩瀬
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東区一
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155
|
359
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東区二
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54
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100
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東区三
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63
|
151
|
西区
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182
|
415
|
元岩瀬
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602
|
1,374
|
大岡
|
43
|
120
|
大字岩瀬・計
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1,099世帯
|
2,519人
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御領
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107
|
237
|
明日香
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244
|
447
|
東桜川
|
149
|
327
|
西桜川
|
79
|
202
|
富士見台
|
333
|
787
|
犬田
|
犬田
|
291
|
744
|
806
|
常盤町
|
29
|
62
|
鍬田
|
新橋
|
327
|
845
|
青柳
|
79
|
191
|
一次生活圏・計
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2,737世帯
|
6,361人
|
小字
土地区画整理事業が行われる前の一覧[7]。
大字・地区
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小字(公営住宅名や地番表示等に使用される)
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備考
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岩瀬(いわせ)
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山王、古田、若宮、広町、榎田、御領、水道、長町、十枚内(じゅうまいうち)、宮田、番匠免(ばんじょうめん)、北着、池ノ上、北岡、北大岡、猪ノ久保、本田(ほんでん)、成山、兜入、代下、十五日田(じゅうごにちだ)、ハナレ山、一本松、池下、中島、関場、本内、長辺地(ちょうへんち)、田子峯
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明日香(あすか)
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土地区画整理事業で設置
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御領(ごりょう)
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富士見台(ふじみだい)
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西桜川(にしさくらがわ)
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東桜川(ひがしさくらがわ)
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犬田(いぬた/いぬだ)
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境、大神田(おおかみだ)、山ノ入、光ノ目(こうのめ)、沢尻、上町田、下町田、井戸尻、根下前、西山、大早稲田、中根前、十郎、畑ヶ中、辻󠄀ノ前、鍬田原、川中子、接骨草、下毛田(しもた)、相ノ田、柏ノ田(かしのた)、付ノ木戸、遠向、田畑、烏畑、猪窪、北峯台、峯前、前内、八幡北、堂平金畑、永楽、中島、長町、丸山下、東山、渋口、中雀、粕内、北栗
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鍬田(くわた/くわだ)
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仲下(なかしも)、前田、フゴタ、前川、川久保、青木関、流、繕柵(つくろいさく)、四反田、谷原、川宇ス、立野、向川久保、合ノ田、堰ノ上、向川、仲田、川久保台、上り戸、仲原、神殿、若宮、串塚、小聖(こじり)、神取、向原、又七山、仲宿、上宿、烏川、下宿
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青柳(あおやぎ)
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南内、入山、猪之久保、宮田、成山、久保田、中畑、前山、向山、本内
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岩瀬駅前土地区画整理事業
桜川〜国道50号岩瀬バイパス周辺を開発した事業。
歴史
祭事
- SAKURAフェスティバル(町民祭) - 毎年4月
- 岩瀬駅前夏祭り - 毎年7月第三土曜日、日曜日
- 旭町、本町、栄町、西区、常盤町の神輿や山車が駅前に集結する。
- 納涼大会(盆踊り) - 毎年お盆
- 夏休みこども映画まつり - 毎年8月最終土曜日
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、全域が桜川市立岩瀬小学校、桜川市立岩瀬西中学校の学区となる。部活動等の関係により岩瀬東中学校へ通う生徒も見られる。
交通
鉄道
バス
過去は東武鉄道グループの運行エリアであり、東武鉄道が国道50号を東西に、東野交通が富谷、益子方面へ路線を伸ばしていた。東武鉄道グループの茨城撤退の影響を受け、バス路線は筑波線代替バスのみとなった。
タクシー
駅前にタクシーが常駐している。
丸友タクシーも営業していたが、駅前ロータリー整備のための立ち退きの際に廃業した。
道路
公共施設
行政機関・組合
金融機関
給油施設
教育機関
保育機関
- 岩瀬認定こども園 - 西桜川
- 星の子ランド保育園 - 明日香
医療機関
- 県西総合病院
- 山王病院 - 東区
- 袖山医院
- 吉原医院
- 平島医院
- 目黒歯科医院
- 飛田歯科医院
- 富士見台歯科
公園
- 桜川市総合運動公園
- 岩瀬総合体育館「ラスカ」
- 岩瀬温水プール「サンパル」
- 桜川市岩瀬運動場(町営グラウンド) - 青柳
- 岩瀬中央児童公園 - 東区三
- 明日香公園
- 北1号公園(カスミ公園)
- 北3号公園(富士見台公園)
- 南1号公園(県西公園)
- 南2号公園(岩瀬調整池B)
公営住宅
県営
[12]
市営
[13]
その他
商業施設
スーパーマーケット
ドラッグストア
コンビニエンスストア
その他
寺社・名所・旧跡
寺社
名所
旧跡
河川
- 桜川 - 桜川市山口にある鏡ヶ池を源流とし、岩瀬地区内を通り霞ヶ浦へ流れる。
- 大川 - 岩瀬地区北端を通り鍬田地区にて桜川と合流する。
脚注
関連項目