小林 治(こばやし おさむ、1964年1月10日 - 2021年4月17日)は、東京都出身のイラストレーター、メカニックデザイナー、アニメーション演出家、アニメーション監督。小林誠は実兄。
同業のアニメーターの小林治(1945年生)とは同姓同名の別人である。
人物・経歴
高等学校卒業後、デザイナーや漫画家の仕事をしていたが、1997年のコンピュータRPG『グランディア』への参加を期に、ゲームやアニメーションの分野に主な活動の場を移す。
アニメ監督としては『BECK』や『Paradise Kiss』などの作品で知られ、無名時代のりょーちも、沓名健一ら若手アニメーターを積極起用するなど、型にはまらない作品を志向していた[3]。独特のこだわりが詰まった絵柄やハードボイルドで奔放な色使いで根強いファンを獲得した[3]。
伝説のアニメーター・金田伊功のファンクラブを主催するなど、ファンとして古き良きアニメへの愛を持つ一方で、定期的にトークイベント「コバヤシオサムのアニメ道(みち)」を主催するなど、業界関係者やファンとの交流を大切にしていた[3][4]。
前述の通り同業の小林治とは無関係だが、彼が興したアニメスタジオ・亜細亜堂制作のアニメ『かいけつゾロリ』にエンディングアニメーションとして参加した際、映像を見た同業の青木悠三が勘違いして「今でもこんな新しいものを作れるんだ」と絶賛したという出来事があった[5]。
ロックバンドにも造詣が深く、SUNDAYSらと親交がある。
2021年4月17日、腎臓癌により死去[6][7][8]。2年前から闘病していた。57歳没。
主な参加作品
アニメ
ゲーム
書籍
作品集
脚注
注釈
- ^ コミック短編集[9][10]。
- ^ 1987年刊行の同題の短編集に加え、1999年に村田蓮爾企画編集で出版されたフルカラー短編集『FLAT』(ワニマガジン社)より「LOVE POWER」を完全収録。そのほか、イラスト、ゲームやアニメ企画などの未発表スケッチなども掲載[9][10]。
出典
関連項目
外部リンク