子羊の群れキリスト教会(こひつじのむれキリストきょうかい)は、ピーター島田と藤猪美津子を指導者として1989年に設立された、賛美を強調するプロテスタント教会である。ピーター島田の改革派神学を中心に据えているが、従来の宗教的な組織のあり方に疑問を呈し、神父や牧師などの教役者を廃止した特色が強い。本部教会(「風の教会」)は兵庫県芦屋市にある[1]。
沿革
教義
基本的にはピーター島田の改革派神学としてプロテスタントの教義を信仰し、聖書に準じないとした規定や習慣を排除している(ただし、クリスマス、イースター、ペンテコステは記念日として祝う)。神とキリストを信じ、信仰を導く神の霊が存在することを信じる。「最初の信仰の実」として罪を清めるバプテスマ(洗礼)があり、キリストの体として教会をもつ。また、キリストの十字架の愛が信仰の原点であると信じる。信者は神と一対一の関係をもって賛美するため、教会スタッフや各支部の代表者はその関係を促す「助け手」として選ばれる。組織はピーター島田と藤猪美津子を中心として、「総務」「働き人」「集会リーダー」とされた人々からなる。
洗礼
他の多くのキリスト教会と異なり、子羊の群れキリスト教会は信仰問答などをもたない。イエス・キリストを自らの救い主と信じた者のうち、希望者には洗礼を施すというスタンスを取る。動物への洗礼は認められていない[2]。
献金
「神の祝福の約束」として献金が推奨されており、強制はされない。
活動
礼拝においては主への賛美を重視する。集会は毎週日曜日の午前および毎週金曜日の夕方に実施される。賛美は、礼拝にとどまらず多様な形態を認めている。また、コンサート活動が賛美伝道のひとつとして頻繁に実施される。毎月の第1日曜日には聖餐式が行われ、聖餐が配られる。毎月1回、聖霊の賜物を大切にする一環として「いやし礼拝」がある。伝道活動はピーター島田と藤猪美津子、およびその他の「働き人」たちによって行われる。
脚注
- ^ 子羊の群れキリスト教会 公式HP
- ^ 子羊の群れキリスト教会発行「ぶどうの木」1997年5月号
外部リンク