国際安全保障学会(こくさいあんぜんほしょうがっかい、英: Japan Association for International Security, JAIS)は、日本の国際政治学者・安全保障研究者・院生を対象とした学術組織である。
概要
1973年、安全保障や軍事防衛問題に関する理論的・実証的な研究を行なう目的から防衛学会として設立された。伝統的な国家安全保障や軍事防衛問題の研究を重視しつつ、さらに安全保障研究の総合的発展を期して、2000年に国際安全保障学会と名称を変更した。
現会長は西原正(防衛大学校名誉教授)。現在、赤木完爾、岩間陽子、梅本哲也、太田文雄、神谷万丈、高木誠一郎、土山實男、星野俊也、村田晃嗣、道下徳成、吉崎知典などが、理事を務めている。また、本学会は、日本学術会議の協力学術研究団体である。
年4回、学会誌である『国際安全保障』を発行している。会員数は、2010年時点で約600名である。
歴代会長
歴代会長として、佐伯喜一(初代会長)、神谷不二、佐瀬昌盛(現名誉会長)などがいる。
研究奨励事業
国際安全保障学会では、防衛・安全保障に関わる研究を奨励する目的から、「最優秀出版奨励賞」および「『国際安全保障』最優秀新人論文賞」の2つの賞を設けている。
- 「最優秀出版奨励賞」(佐伯喜一賞)
- 2007年度
- 2008年度
- 金子譲 『NATO北大西洋条約機構の研究―米欧安全保障関係の軌跡』 彩流社、2008年
- 石津朋之 『リデルハートとリベラルな戦争観』 中央公論新社、2008年
- 2009年度 - 楠綾子 『吉田茂と安全保障政策の形成―日米の構想とその相互作用、1943-1952年』 ミネルヴァ書房、2009年
- 2010年度 - 梅本哲也『アメリカの世界戦略と国際秩序』 ミネルヴァ書房、2010年
- 2011年度
- 荒川憲一『戦時経済体制の構想と展開―日本陸海軍の経済史的分析』 岩波書店、2011年
- 柴山太『日本再軍備への道―1945~1954年』 ミネルヴァ書房、2010年
- 2012年度
- 川名晋史『基地の政治学―戦後米国の海外基地拡大政策の起源』白桃書房、2012年
外部リンク