匕部(ひぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では21番目に置かれる(2画の15番目)。
概要
匕部は「匕」を筆画の一部に持つ漢字を分類している。
「匕」(音はヒ。『康熙字典』では横画が縦画を貫かない字形)字は「さじ」の形に象る。それとは別に、『説文解字』にはもうひとつ「匕部」が設けられている。この「匕」(音はカ。『康熙字典』では横画が縦画を貫く字形)字は「化」の略体である。『説文解字』では別の部首であるが、のちの辞書では統合にされた。
片仮名の「ヒ」は「匕」に似ているが、「ヒ」は「比」の一部から作られていて「比」に「匕」が含まれるものの、「比」自体が独立した部首である(「比部」を構成)ため、部首字「匕」とは全くの無関係である。
部首の通称
- 日本:ひ、さじ、さじのひ
- 韓国:비수비부(bisu bi bu、匕首の匕部)
- 英米:Radical Spoon
部首字
匕
- 中古漢語
- 現代漢語
- 日本語 - 音:ヒ / 訓:さじ・あいくち
- 朝鮮語 - 音:비(bi) / 訓:비수(bisu、匕首)
例字