卩部(せつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では26番目に置かれる(2画の20番目)。
概要
「卩」字は『説文解字』は割り符の形に象るとしているが、甲骨文の研究からは人が跪く形に象るという。
偏旁としては跪いた人に関することを示す。多く旁の位置に置かれ、時に脚に置かれると「⺋」のように縦画を右に曲げる形となる。
卩部はこれらの構成要素を持つ漢字を収めるとともに、「卩」「⺋」の形を筆画の一部にもつ漢字を分類している。「卯」「卵」のように字源的に「卩」とは関係がなく、筆画上便宜的にこの部に収められている字もある。
部首の通称
- 日本:ふしづくり・まげわりふ・わりふ
- 中国:單耳旁・硬耳朶
- 韓国:병부절부(byeongbu jeol bu、兵符の卩部)
- 英米:Radical Seal
部首字
卩 - 卪・節に通じる
- 中古漢語
- 現代漢語
- 日本語 - 音:セツ(漢音)
- 朝鮮語 - 音:절(jeol) / 訓:무릎마디(mureup madi、膝の関節)
例字