久慈川(くじがわ)は、福島県および茨城県を流れる一級河川。久慈川水系の本流である。流路総延長527km(幹川124km[1]、支川403km)。日本で有数の鮎の釣場として有名である。また、瑪瑙、赤瑪瑙、水晶がよく採れる川としても有名である。
地理
福島県と茨城県の県境にある八溝山の北側斜面に源流を発する。阿武隈川から流路を河川争奪したと考えられている[2]。八溝山地と阿武隈高地の間を南へ流れ、茨城県に入って大子町、常陸大宮市などを経て、日立市と東海村の境界から太平洋に注ぐ。
シガ
厳冬期、上流の山間部は日差しがあまり当たらないうえ放射冷却もあって一部が凍ることがあり、茨城県大子町辺りまでは川面を氷が流れ下る「シガ」という現象が見られることがある[3]。
支流
支流に里川、山田川、浅川、川上川、矢祭川、八溝川、押川などがある。大子町で合流する滝川には袋田の滝がある。
流域の自治体
- 福島県
- 石川郡浅川町、東白川郡棚倉町、塙町、矢祭町、鮫川村
- 茨城県
- 久慈郡大子町、常陸大宮市、常陸太田市、那珂市、日立市、那珂郡東海村
- 栃木県
- 大田原市
名称の由来
久慈郡を流れることから付いたものである。久慈という地名は、『常陸国風土記』の記述に「古老のいへらく、郡より南近くに小さき丘あり。かたち、鯨鯢に似たり。倭武の天皇、よりて久慈と名づけたまひき」とあるのに由来するといわれている[4]。
ギャラリー
脚注
関連項目
外部リンク