ワット・ラーチャブーラナ(Wat Ratchaburana、タイ語: วัดราชบูรณะ)は、タイのアユタヤに位置するアユタヤ歴史公園にある仏教寺院(ワット、wat)である。寺院中央の塔堂(プラーン、prang)は市内でも有数なものである。アユタヤの島の区域に位置するワット・ラーチャブーラナは、ワット・マハータートのすぐ北にある[1]。
歴史
ワット・ラーチャブーラナは、1424年にアユタヤ王朝の王サームプラヤー(ボーロマラーチャーティラート2世)により創設され、父ナカリンタラーティラート(インタラーチャー1世)の王位継承による決闘で死に至った2人の兄弟の火葬場所に構築された[2]。
1957年、寺院の地下聖堂からは多数の仏像や金工芸品が略奪された。窃盗犯は後に捕えられたが、宝物はわずかしか戻らなかった。回収されたいくつかは、今日、近くのチャオ・サーム・プラヤー国立博物館(英語版)に収蔵されている。その後の地下聖堂の発掘では、より多くの貴重な仏像が発見された[1][3]。
建築・美術
寺院中央の塔堂は修復を経て、例えばナーガの上に降り立つガルーダなど、当初の化粧漆喰(スタッコ)の作品が見られる。そのほか神話上の生物と同じくハスも描写されている。4基のスリランカ式の仏塔(ストゥーパ)がその中央塔堂を囲んでいる[1][3]。
急勾配の階段で到達可能な塔堂の地下聖堂には、退色したフレスコ画がある。これらは早期アユタヤ時代からのものなど貴重ないくつかがある[2]。現在、チャオ・サーム・プラヤー博物館に収蔵される地下聖堂の仏像は、クメール(英語版)とスコータイの双方の影響を示している[3]。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク