ロバート・ローレンス・アイケルバーガー(Robert Lawrence Eichelberger, 1886年3月9日 - 1961年9月25日)は、アメリカ合衆国の陸軍軍人。
退役後に大将まで昇進した。
著書に『東京へのいばらの道』がある。
概要
太平洋戦争において設置された合衆国陸軍第8軍の初代司令官となり、第8軍による対日戦および日本占領を指揮する。離任前には日本の再武装を主張し、民政局や極東委員会と対立。在任中には再武装には至らなかったものの、海上保安庁の設置を実現させる。
直属上官である最高司令官ダグラス・マッカーサーと表立っては対立しなかったものの、マッカーサーを辛辣に批判する日記が遺されている。
経歴
栄典
逸話
- 日本の占領期には、マッカーサーに次ぐ占領軍のナンバー2であった。温厚な人柄で日本政府からの信頼も厚く、マッカーサーとの交渉が難航した際にアイケルバーガーが間に入る「アイケルバーガールート」が機能したとされる。
- 片山内閣の芦田均外相が、終戦連絡横浜事務局長鈴木九萬を通じてアイケルバーガーに送った「芦田メモ」には、日本の安全保障を米国に委ねる旨が記されており、日米安保体制の原型となった。[1]
- 1947年、地方巡幸中の昭和天皇を乗せたお召し列車と、アイケルバーガー中将を乗せた連合軍専用列車が碓氷峠で行き違いをすることになり、RTO(Railway Transportation Office)の命令により、お召し列車側が5分間退避させられたというエピソードがある。
- 軽井沢滞在中、洋画家の荒井陸男を訪ね肖像画を描かせたと伝えられる[2]。
出典
関連項目