リヨン・パール=デュー駅(フランス語: Gare de Lyon-Part-Dieu)は、フランスのリヨンにあるフランス国鉄(SNCF)の駅である。リヨン市当局はこの駅を古くからの中心駅であるリヨン・ペラーシュ駅に代わるリヨンの鉄道網の中心と位置付けているため、継続的に駅の拡張工事を進めている。
本記事では、メトロB線とトラム1号線のパール=デュー=ヴィヴィエ・マール駅(停留所)(Gare Part-Dieu - Vivier Merle)、トラム3号線と4号線、ローヌエクスプレスのパール=デュー=ヴィエッテ停留所(Gare Part-Dieu - Villette)も掲載する。
概要
リヨン・ペラーシュ駅と共にリヨンならびにメトロポール・ド・リヨンを代表する駅である。1983年に貨物駅を旅客駅に改造して開業。1982年まで近隣にリヨン・ブロトー駅があったが、パール=デュー駅の開業に伴い廃駅となった。
パール=デュー駅は、フランス国内ではイル=ド=フランス地域圏以外では最も利用者数の多い駅である。市内には他にペラーシュ、ヴェーズ、サン=ポール、ゴルジュ=ド=ルー、ジャン・マセと5つの駅がある。
駅西側にはメトロB線とトラム1号線の「パール=デュー=ヴィヴィエ・マール駅(停留所)」があり、東側にはトラム3号線と4号線、ローヌエクスプレスの「パール=デュー=ヴィエッテ停留所」がある。ローヌエクスプレスは、パール=デューとリヨン・サン=テグジュペリ空港を結んでいる。
歴史
もともとは1859年に貨物駅として開業し、その後、1978年から新市街地計画の一環として旅客用のため建設された。そもそもはパール=デュー地区をリヨン第2の中心地とすることを意図していたため、駅とショッピングセンター、政府庁舎、超高層ビルが一体となって建設された。以前はこの地区にはリヨン・ブロトー駅があったが、1982年に閉鎖され、パール=デュー駅に集約された。
2018年春、駅全体とその周辺の再建を目指した大規模な再建・改修工事が開始された。現在もなお、工事中である。
駅構造
フランス国鉄
6面12線の島式ホームと線路を使用している。ホームと線路は南北に伸びている。
メトロ
パール=デュー=ヴィヴィエ・マール駅(パール=デュー=ヴィヴィエ・マールえき、フランス語: Gare Part-Dieu - Vivier Merle)は、フランスのリヨンにあるリヨン・メトロの駅である。SNCFリヨン・パール=デュー駅の西側、ヴィヴィエ・マール大通り(フランス語版)に位置する。1978年のB線開通時に開業した。旅客案内ではパール=デュー駅(Part-Dieu)とのみ表記されている。
相対式ホーム2面2線を有する地下駅。西側の出口は、ウェストフィールド・ラ・パール=デューに直結している。
トラム
トラム停留所はSNCF駅の東西にそれぞれ設置されており、それぞれ西側が「ヴィヴィエ・マール」、東側が「ヴィエッテ」と名付けられている。
利用状況
1983年には1日約3.5万人であったが、2001年には約8万人に増加し、2010年には約14万人に達した。これは当初の予測を上回る増加率である。
駅周辺
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、リヨン・パール=デュー駅に関するカテゴリがあります。