リベリアマングース(Liberiictis kuhni)は、マングース科リベリアマングース属に分類される食肉類。本種のみでリベリアマングース属を構成する。
分布
リベリア[1][2][3]
コートジボワールでは1997年に死骸が発見され、ギニア南部にも分布する可能性がある[3]。
形態
体長40-50センチメートル[3]。尾長20センチメートル[1][2][3]。体高20-25センチメートル[2]。体重2-2.3キログラム[2]。鼻骨が伸長し鼻面が長い[2][3]。足裏には体毛が無く、皮膚が露出する[2]。胴体背面から尾基部にかけて体毛はやや伸長し鬣状になる[2][3]。全身の毛衣は黒褐色で[1]、耳介前部や頬、喉に黄褐色の斑紋が入る[2][3]。頸部側面から肩にかけて淡褐色で縁取られた黒い縦縞が入る[1][2][3]。四肢や尾の毛衣は黒い[2][3]。
歯列は門歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上下8本、大臼歯が上下4本で計40本[2]。犬歯や臼歯はやや小型で貧弱[2]。四肢は長い[2][3]。指趾の数は5本[2]。
生態
基底が砂で下生えの繁茂した落葉樹林や二次林に生息する[2][3]。昼行性[1][2][3]。小規模な家族群を形成し生活する[2][3]。
食性は動物食で、昆虫の幼虫やミミズなどを食べる[3]。
繁殖形態は胎生。5-9月に1回に1-3頭の幼獣を産むと考えられている[3]。
人間との関係
生息地では食用とされる事もある[3]。
開発による生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は減少している[3]。1989年に初めて生体がリベリア国外に輸出され、トロント動物園に送られた[3]。
関連項目
参考文献
外部リンク