基本的な3文字の個人用モノグラムは、中央にラストネームのイニシャルを大きく、または特別な処理を施し、その左にファーストネームのイニシャル、その右にミドルネームのイニシャルを配する。これは男性と女性では書き方が異なる。例えば、"Mary Ann Jones" という女性の名前の場合は、MJA のように、ラストネームの "Jones" のイニシャル "J" を中央に大きく、"Mary" の "M" を左に、"Ann" の "A" を右に配置する[7]。伝統的に、男性の個人用モノグラム[8]は名前の順番通りの並びにする。"Kyle George Martin" という男性の名前の場合は、KGM とする。
夫婦や婚約中のカップルは、結婚式の招待状などに、2人の名前を組み合わせた2文字のモノグラムを使用することがある。夫婦の場合は、共通の姓のイニシャルを組み合わせた3文字のモノグラムを作ることもできる。例えば、Michael Jones と Alice Jones という夫婦の場合は MJA のようになる[7]。ただし、夫婦のモノグラムのマナーは、モノグラムを付けるアイテムによって異なる。例えば、リネンには、女性のイニシャルを最初に記載し、次に夫婦共通の姓のイニシャル、そして男性のイニシャルを記載して、先程の例の場合は "AJM" のようにするのが一般的である。
企業や団体、スポーツチームなどの中には、ロゴにモノグラムを採用していることが多く、通常はその頭文字を使っている。例えば、テキサス大学では、公式の紋章の他に、"UT" を組み合わせたモノグラムを使用している。大リーグのニューヨークヤンキースがユニフォームに使用している NYマークもモノグラムである。日本プロ野球では読売ジャイアンツの YG、阪神タイガースの HT、中日ドラゴンズの CD などがある。かつては他にヤクルトスワローズ(ys)、南海ホークス(NH)、ロッテオリオンズ(LO)、日本ハムファイターズ(nh これは親会社の社章でもあった)など多くのプロ野球チームがモノグラムを使用していた。長期的に見るとプロ野球チームのモノグラム使用は減少しつつあるが、2004年に中日が D の一文字に改めていたロゴマークを CD に戻し、2005年に福岡ソフトバンクホークスが Sh マークを採用する(その前の福岡ダイエーホークスが FDH だった)など復活のきざしもある。一方で日本ハムは北海道に移転して以降、“「F」(ホームゲーム)「H」(ビジターゲーム)の上にボールと七芒星”に変えていた[9]。
^The Shorter Oxford English Dictionary (Fifth edition; 2002) defines it as a "device composed of two or more letters... interwoven together." Volume 1, p. 1820.
^Henry Noel Humphreys, The Coin Collector's Manual, Or Guide to Numismatic Student in the Formation of a Cabinet of Coins (Bibliolife, 2008), 226.