ポート・ウィリアム (フォークランド諸島)

ポート・ウィリアム


対岸の新港開発地区から見たポート・ウィリアム。クルーズ客船とイカ釣り船が写っている。
ポート・ウィリアムを描いた、初期の地図 (Dom Pernety, 1769, 下方が北)。


濃い青色で示す水域がポート・ウィリアム

東端のスタンリーのすぐ北側に、ポート・ウィリアムの位置が示されている。
ポート・ウィリアム (フォークランド諸島)の位置(大西洋内)
ポート・ウィリアム (フォークランド諸島)
ポート・ウィリアム (フォークランド諸島) (大西洋)
海洋 大西洋
イギリスの旗 イギリス
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ポート・ウィリアム (Port William) は、東フォークランド島の東海岸に位置する大きな入り江フランス語の名称はショワスール湾 (Baye Choiseul)[1]スペイン語の名称はプエルト・グロウサック (Puerto Groussac) という[2]。ザ・ナロウズ (the Narrows) と呼ばれる水路で、スタンリー・ハーバー英語版とつながっている。

ポート・ウィリアムの中には、いくつもの小湾があり、ジプシー・コウブ (Gypsy Cove) を含むヨーク湾英語版は景勝地として知られ、ハーンデン・ウォーター (Hearnden Water) はミューレル川英語版やウィア・クリーク (Weir Creek) の三角江として機能しており、さらにブランコ湾英語版、スパロー・コウブ (Sparrow Cove) などがある。ポート・ウィリアムのすぐ北側には、キドニー島英語版がある。

カノーパス・ヒル英語版ポート・スタンリー空港英語版、ジプシー・コウブが位置している半島と、ネイビー・ポイント (Navy Point) と称される細長い岬によって、ポート・ウィリアムはスタンリー・ハーバーから切り離されている。このような位置にあるため、ポート・ウィリアムはフォークランド諸島において最も交通量の多い水域であり、クルーズ客船貨物船軍艦なども頻繁に航行するが、イギリス空軍基地マウント・プレザントとスタンリー空港の2空港が開港して以降は、交通量は減少している。

この水域は、氷河の作用によって形成されたものである。

フォークランド紛争の際には、大量の機雷が設置された。

水深が大きい新たな港

2012年10月24日フォークランド諸島執行委員会英語版 (ExCo) の場で、フォークランド諸島立法会議英語版の議員たち (MLAs) が、フォークランド諸島行政府英語版 (FIG) の役員たちに、ポート・ウィリアムにおいて新たに水深が大きい港と関連するインフラストラクチャー等を整備する、巨額の経費がかかる計画を推進するよう指示した[3]

脚注

  1. ^ Dom Pernety, Antoine-Joseph. Journal historique d'un voyage fait aux Iles Malouïnes en 1763 et 1764 pour les reconnoître et y former un établissement; et de deux Voyages au Détroit de Magellan, avec une Rélation sur les Patagons. Berlin: Etienne de Bourdeaux, 1769. 2 volumes, 704 pp. Online vol. 1 & vol. 2. Abridged English version.
  2. ^ PCGN Falkland Islands Archived 2012-10-22 at the Wayback Machine.
  3. ^ Falklands to build a new deep-water port to cater for the oil and gas industry”. MercoPress, Montevideo (2012年10月26日). 2012年11月25日閲覧。

座標: 南緯51度40分01秒 西経57度47分10秒 / 南緯51.667度 西経57.786度 / -51.667; -57.786