ポンヌフ(仏: Pont Neuf)は、フランスの首都パリのセーヌ川に架かる橋で、シテ島の先端を横切る2つの短い橋であるが、2つ合わせて1の橋と考える。ポンヌフは、フランス語で「新しい橋」の意味である[1]が、16世紀から17世紀にかけて建設されたものであり、パリに現存する最古の橋である[2]。
カナ表記はポンヌフまたはポン・ヌフであるが、「ポン」に「橋」の意味があり、ポンヌフ橋という表記は二重表現になる。
概要
橋はシテ島の西端(下流側)をかすめて、セーヌ川左岸(南岸パリ6区側)と同右岸(北岸パリ1区側)とを結んでいる。シテ島の南側にアーチが5つ、北側にアーチが7つあり、全長238m、幅22m。
橋の建設はアンリ3世によって決定され、1578年に起工、1607年に竣工した。橋は当時一般的であった小さなアーチを連続させる構造を持っている。当初から多くの交通で賑わい、長期にわたってパリで最も幅の広い橋であった。橋はたびたび修理を受けてきたが、その基本的構造は建築当時のままであり、「ポンヌフのように丈夫」ということわざも生まれたほど頑丈な橋である[3]。
パリの旧市街の中心にあり、歴史的に多くの事件の現場となってきた。
近くにこの橋から名付けられたメトロのポンヌフ駅がある。
交通
隣の橋
(上流)ノートルダム橋・プティ・ポン―シャンジュ橋・サン=ミシェル橋―ポンヌフ―ポンデザール―カルーゼル橋(下流)
ポンヌフを描いた美術作品
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(画)ジュゼッペ・カネッラ(1832)
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(画)アーサー・ジョゼフ・メドーズ(1897)
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(画)ユリウス・パウルセン(1911)
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脚注・出典
参考文献
関連項目
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ポンヌフに関連するメディアがあります。