ポンテグランデTOKYO(ポンテグランデとうきょう)は、東京都足立区が指定する「千住大橋駅周辺地区地区計画」の区域内に位置する開発拠点地区(再開発地区)である。
開発主体はUR都市機構と株式会社ニッピで、所在地は千住橋戸町および千住緑町一丁目である。
概要
本地区は東京駅・大手町から7km圏にあり、京成本線千住大橋駅の南西側に隣接している[1][2][3]。従前の土地利用は、ニッピとリーガルコーポレーションの本社、ならびに工場地帯であった[3]が、リーガルコーポレーションは2009年3月に土地を売却している[4]。足立区による地区計画では、本地区全体が土地利用転換ゾーンに含まれており、敷地面積は約12haである[3]。
町並みの骨格として、東西に賑わいの景観軸となる道路「かつら並木ニッピ通り」、南北に緑の景観軸となる歩道「ポンテグランデ緑道」がある[5]。また、地区の南端には隅田川が蛇行しており、水辺の景観軸としてスーパー堤防「千住隅田川テラス」が整備中である[5]。
名称の「ポンテグランデ」(Ponte Grande)は、イタリア語で「大きな橋」を意味しており、地区の東側に近接する千住大橋にちなむ[1][3]。
街区
千住大橋駅に最も近接するA街区は近隣商業地域に指定されており、商業施設「ポンテポルタ千住」が2014年4月18日に開店している[6]。B街区は都市計画整備に伴う代替地で、戸建住宅やアパートが建設されている。街区の北側が近隣商業地域、南側が第一種住居地域に指定されている。
C街区からH街区は第一種住居地域に指定されており、6棟の中高層マンションが計画・建設されている。2012年に本地区で初めてのマンションとして、「オーベルグランディオ千住大橋」(全251戸)がC街区に竣工した。また、隅田川沿いのE街区とF街区は高さ150mの超高層マンションが建築可能な容積率に指定されており、ツインタワーとして、足立区の南の玄関口を演出するようなランドマークとなる予定である。
ポンテグランデTOKYO街区計画[7]
街区 |
土地利用 |
面積 |
用途地域 |
竣工年
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A街区(複合街区)
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ポンテポルタ千住 |
約1.04ha |
近隣商業地域 |
2014年
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B街区(住宅系街区)
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戸建住宅等 |
約0.44ha |
近隣商業地域、第一種住居地域 |
-
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C街区(住宅系街区)
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オーベルグランディオ千住大橋(全251戸) |
約0.66ha |
第一種住居地域 |
2012年
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D街区(住宅系街区)
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AQUA VISTA(全308戸)、 うぃず千住大橋駅前保育園 |
約0.95ha |
第一種住居地域 |
2015年
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E街区(住宅系街区)
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シティタワー千住大橋(全466戸) |
約0.89ha |
第一種住居地域 |
2025年 (予定)
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F街区(住宅系街区)
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約0.89ha |
第一種住居地域 |
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G街区(住宅系街区)
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約1.03ha |
第一種住居地域 |
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H街区(住宅系街区)
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オーベルグランディオ千住大橋エアーズ(全280戸) |
約0.74ha |
第一種住居地域 |
2014年
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I街区(業務系街区)
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ニッピテクノセンター、 ミズノフットサルプラザ千住大橋 |
約1.66ha |
工業地域
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J街区(業務系街区)
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ニッピ本社ビル |
約0.50ha |
第二種住居地域 |
2010年
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K街区(業務系街区)
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約0.54ha |
第二種住居地域 |
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街区公園
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千住大橋さくら公園 |
約0.50ha |
- |
2012年
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歴史
- 2003年(平成15年)
- 7月25日 - 千住橋戸町まちづくり意見交換会開催。
- 8月5日 - 千住大橋駅周辺地区まちづくり連絡会設立。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)4月 - 地区計画、用途地域、高度地区、防火・準防火地域が都市計画決定。
- 2009年(平成21年)3月 - リーガルコーポレーションが土地を売却。
- 2010年(平成22年)
- 11月 - I街区の西側にニッピテクノセンターが竣工。
- 12月1日 - J街区にニッピ本社ビルが竣工。
- 2011年(平成23年)1月12日 - タウンネーミングを「ポンテグランデTOKYO」に決定[7]。
- 2012年(平成24年)
- 2月 - 本地区初のマンションとして、C街区に「オーベルグランディオ千住大橋」が竣工。3月に入居開始。
- 3月23日 - 地区内道路の一部が開通[8]。
- 3月30日 - 町並みを形成する三つの景観軸の通り名称が決定[8]。
- 4月8日 - 街区公園として「千住大橋さくら公園」が開園[9]。
- 6月 - 地区内の一部道路・歩道を自転車等放置禁止区域に指定。
- 10月 - I街区の東側にミズノフットサルプラザ千住大橋が移転。
- 11月 - 足立区画街路11号線の道路愛称が「かつら並木通り」に決定。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2月28日 - 足立区画街路11号線が全面開通。千住大橋駅交通広場が供用開始[13]。
- 3月2日 - 千住大橋駅周辺地区まち拓き記念式典が開催[13]。
- 3月 - 交通広場とB街区内の街路を自転車等放置禁止区域に指定。
- 4月1日 - 認可保育所「クレアナーサリー千住大橋」が開園。
- 4月18日 - A街区に商業施設「ポンテポルタ千住」が開業[6]。
- 12月 - H街区に「オーベルグランディオ千住大橋エアーズ」が竣工。翌年2月に入居開始。
- 2015年(平成27年)
- 2月 - D街区に「AQUA VISTA」が竣工。3月に入居開始。
- 3月6日 - I街区に緑町交番が移転。
- 4月21日 - スーパー堤防「千住隅田川テラス」が一部開放。
- 2016年(平成28年)
- 12月 - G街区に足立区立千寿小学校の仮設校舎が竣工。翌年1月から仮校舎での学校運営を開始。
- 2017年(平成27年)
- 2019年(平成31年)
- 4月 - 足立区立千寿小学校の新校舎が3月に竣工したことにより、G街区から移転。
交通
鉄道
最寄り駅は京成本線千住大橋駅であり[2]、地区の北端を京成本線が東西に横断している。この他、北千住駅と南千住駅がそれぞれ徒歩圏内にある[2]。特に、北千住駅はJR常磐線(快速線、緩行線)、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、東京メトロ日比谷線、東京メトロ千代田線、つくばエクスプレス線の5路線が通るターミナル駅であり、利便性が非常に高い駅である。
バス
最寄りの停留所は千住大橋駅停留所であり、羽田空港発着のリムジンバスと、北千住駅の西側地域を循環するコミュニティバスのはるかぜ5号が停車する。また、日光街道沿いに京成中組停留所があり、都営バスの草43系統が停車する。
道路
本地区の東側に日光街道、北側に墨堤通りがあり、2本の幹線道路が近接している[3]。日光街道を千住大橋を渡って3km程度南下すると首都高速1号上野線の入谷出入口がある。また、隅田川の下流方向に首都高速6号向島線の堤通出入口があり、こちらも本地区からの走行距離は3km程度である。
脚注
関連項目
外部リンク