ベルリン工科大学の歴史は、プロイセン国王フリードリヒ2世によって1770年に創設された鉱山夫・精錬工教習所(Berg- und hüttenmännische Lehrinstitut)にまで遡ることができる。他にも、1799年創立のベルリン建築アカデミー(Berliner Bauakademie)、1821年創設のベルリン工科学校(Berliner Technische Schule)などが、大学の前身として挙げられる。その後、1879年にドイツ初の博士号を提供する工科大学として王立シャルロッテンブルク工科大学(Königliche Technische Hochschule Charlottenburg)が創設される。
第二次大戦後の1946年、人文系の学科も併設する工科大学として新設され、呼称も現在の「Technische Universität Berlin」に改称される。1960年代後半には、ベルリン自由大学とともに当時の西ベルリンにおける学生運動の中心部となる。1980年のベルリン教育大学の解消にともない、いくつかの学部が工科大学にも吸収される。東西ドイツ再統一後は、ドイツ有数のマンモス大学として知られる。現在、ドイツで二番目に大きな工科大学でもある。
組織
2010年現在、七個の学部から構成されている。
人文科学・教育学部(Geisteswissenschaften- und Bildungswissenschaften)
Josef Becker: Von der Bauakademie zur Technischen Universität. 150 Jahre technisches Unterrichtswesen in Berlin. Berlin 1949
Reinhard Rürup (Hrsg.): Wissenschaft und Gesellschaft. Beiträge zur Geschichte der Technischen Universität Berlin 1879-1979. 2 Bde., Berlin 1979
Karl Schwarz (Hrsg. im Auftrag des Präsidenten der TU Berlin): 1799-1999. Von der Bauakademie zur Technischen Universität Berlin. Geschichte und Zukunft. Eine Ausstellung der Technischen Universität Berlin aus Anlaß des 200. Gründungstages der Bauakademie und des Jubiläums 100 Jahre Promotionsrecht der Technischen Hochschulen. Aufsätze. Ernst & Sohn Verlag für Architektur und technische Wissenschaften GmbH, Berlin, 2000, ISBN 3-433-01735-2