すべての素数 p に対するプリューファー p 群は部分群が包含によって全順序付けられている唯一の無限群である:
(ここで は pn 個の元を持つ Z(p∞) の巡回部分群である。位数が pn を割り切るような Z(p∞) の元全体からなり、1 の pn 乗根の集合に対応する。)この包含の列はプリューファー p 群を有限部分群の直極限として表現する。プリューファー p 群は極大部分群(英語版)をもたないから、自分自身がフラッティーニ部分群である。
部分群のこのリストが与えられると、プリューファー p 群が直既約である(真の部分群の直和として書けない)ことは明らかである。さらに次のことが正しい。プリューファー p 群は subdirectly irreducible(英語版) である。アーベル群が subdirectly irreducible であることと有限巡回 p 群あるいはプリューファー群に同型であることは同値である。
プリューファー p 群は局所巡回な(英語版)(元の任意の有限集合が巡回群を生成する)唯一の無限 p 群である。上で見たように、Z(p∞) のすべての真の部分群は有限である。一方、この性質を持った無限アーベル群はプリューファー p 群だけである[2]。
プリューファー p 群は可除である。可除群の分類で重要な役割を果たす。有理数とプリューファー群は共に最も単純な可除群である。正確にはアーベル群が可除であることと Q の(無限個でもよい)コピーたちと各素数 p に対して Z(p∞) の(無限個でもよい)コピーたちの直和であることは同値である。この直和に使われる Q と Z(p∞) のコピーの数は同型を除いて可除群を決定する[3][4]。
アーベル群として(つまり Z 加群として)、Z(p∞) はアルティン加群であるがネーター加群ではない[5]。したがって Z(p∞) はすべてのアルティン加群はネーター加群であるという命題の反例を与える(一方すべてのアルティン環はネーター環である)。