| このページ名「 フィリッポ礁」は 暫定的なものです。 代案としては フィリッポ・リーフがあります。 (2016年2月) |
フィリッポ礁(フィリッポしょう、英語: Filippo Reef)は、中部太平洋、ライン諸島・スターバック島(キリバス領)の東450キロメートルに存在したとされる礁。疑存島のひとつと考えられている。
フィリッポ礁が初めて報告されたのは、1886年6月28日のことで、イタリアの帆船(バーク)「フィリッポ(Filippo)」の船長によってなされた。1926年の不詳の報告によれば、その礁は深さ僅か0.6メートルから0.9メートルほどであり、大きさも最長部分が北西から南東に約1.6キロメートルほどあり、幅はそれ以下とされた[1]。
フィリッポ礁に関するはっきりした報告は、この1926年のものしか存在しない。しかしながら、国際水路機関と国際連合教育科学文化機関・政府間海洋学委員会によって作成された大洋水深総図によれば、この海域の水深は3.3マイル(約5,300メートル)もあるとされている[2][3]。このため、フィリッポ礁に関する1926年の報告は、何らかの原因によっておこった間違いであり、フィリッポ礁は疑存島であると考えられる。また、1926年の報告に由来する海図も同様である。
しかしながら、2005年の『National Geographic Atlas of the World』にはフィリッポ礁の記載がなされている[4]。
脚注