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ピンク大賞(ピンクたいしょう)は、ピンク映画の賞イベントである。
概要
ピンク映画専門雑誌『ズームアップ』(廃刊・復活を繰り返し誌名は『ズームアップⅡ』→『NEW ZOOM-UP』→『PG』)が主催していた『ズームアップ映画祭』(1980年 - 1988年)が前身で、1989年に改題しスタートした。
前年度公開の全作品[注釈 1]がノミネート対象となり、翌年授賞式を開催している。受賞者は、これを機にブレイクを果たす人や、現在も各界の第一線で活躍している人が多い。また近年はAV女優の進出も盛んである。
制作・配給会社の減少や時代・世論の変化などを考慮し、2019年をもって終了[4]。既に制作され始めているストーリー性を増し視聴者層拡大を狙ったR15指定版など、「ネオピンク映画」ともいうべき新たな試みへと向かうための、発展的解消を意図している。
ピンク映画の制作・上映は続くものの後継のイベントについては未定としていたが、作家の切通理作が同様の理念を持つ賞イベントを立ち上げることを発表[5]。2020年から2年間は切通が代表を務める「シネ☆マみれ」主催で「ピンク映画ベストテン」と題して開催された[6]。切通は後継イベントであることを否定しているが便宜上当頁に記述する。
賞カテゴリー
作品部門
人気投票によって決定しているが、2011年度[7]まではベスト10を発表、2012年度以降[8][9][10][11]は最優秀賞・優秀賞のみを発表している。
個人部門
スタッフ
出演者
- 女優賞(主演・助演・艶技・新人)
- 男優賞(主演・助演)
その他
受賞
ズームアップ映画祭
ピンク大賞
作品(1位・最優秀賞)
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回(開催年) |
タイトル(公開年) |
配給 |
監督
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1(1989年) |
地下鉄連続レイプ 愛人狩り(1988年) |
日活 |
片岡修二
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2(1990年) |
冴島奈緒 異常昴奮(1989年) |
エクセス |
カサイ雅弘
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3(1991年) |
ぐしょ濡れ全身愛撫(1990年) |
新東宝 |
佐藤俊喜
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4(1992年) |
悶絶OL 異常な前戯(1991年) |
国映 |
渡邊元嗣
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5(1993年) |
痴漢ONANIE 覗き(1992年) |
佐野和宏
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6(1994年) |
ペッティング・レズ 性感帯(1993年) |
サトウトシキ
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7(1995年) |
連続ONANIE 乱れっぱなし(1994年) |
上野俊哉
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8(1996年) |
悶絶本番 ぶちこむ(1995年) |
サトウトシキ
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9(1997年) |
不倫日記 濡れたままもう一度(1996年)
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10(1998年) |
思いはあなただけ I THOUGHT ABUOT YOU(1997年) |
ENK[12] |
北沢幸雄
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11(1999年) |
超いんらん 姉妹どんぶり(1998年) |
国映 |
池島ゆたか
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12(2000年) |
OLの愛汁 ラブジュース(1999年) |
田尻裕司
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13(2001年) |
せつなく求めて OL編(2000年) |
オーピー |
荒木太郎
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14(2002年) |
団地妻 隣りのあえぎ(2001年) |
国映/新東宝 |
サトウトシキ
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15(2003年) |
美女濡れ酒場(2002年) |
オーピー |
樫原辰郎
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16(2004年) |
猥褻ネット集団 いかせて!!(2003年) |
国映/新東宝 |
上野俊哉
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17(2005年) |
熟女・発情 タマしゃぶり(2004年) |
いまおかしんじ
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18(2006年) |
援助交際物語 したがるオンナたち(2005年)
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19(2007年) |
悩殺若女将 色っぽい腰つき(2006年) |
オーピー |
竹洞哲也
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20(2008年) |
痴漢電車 びんかん指先案内人(2007年) |
加藤義一
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21(2009年) |
超いんらん やればやるほどいい気持ち(2008年) |
新東宝 |
池島ゆたか
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22(2010年) |
壺姫ソープ ぬる肌で裏責め(2009年) |
オーピー |
加藤義一
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23(2011年) |
性愛婦人 淫夢にまみれて(2010年) |
池島ゆたか
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24(2012年) |
色恋沙汰貞子の冒険 私の愛した性具たちよ…(2011年) |
Xces |
山内大輔
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25(2013年) |
ホテトル嬢 悦楽とろけ乳(2012年) |
オーピー |
池島ゆたか
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26(2014年) |
淫Dream まどろむ白衣(2013年) |
渡邊元嗣
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27(2015年) |
欲望に狂った愛獣たち(2014年) |
山内大輔
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28(2016年) |
痴漢電車 悶絶!裏夢いじり(2015年)
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29(2017年) |
汗ばむ美乳妻 夫に背いた昼下がり(2016年) |
城定秀夫
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30(2018年) |
ひまわりDays 全身が性感帯(2017年) |
山内大輔
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31(2019年) |
世界で一番美しいメス豚ちゃん(2018年) |
城定秀夫
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ピンク映画ベストテン
表彰年の西暦が表題につくピンク大賞と異なり、映画公開年が付されていることに注意(表彰開催年は翌年)。ファン投票によるベストテン賞と別枠で批評家による賞「桃熊賞」[注釈 3]が設けられた。
脚注
注釈
- ^ ゲイポルノを含む。ズームアップ映画祭時代は、日活ロマンポルノの外部発注作品(いわゆる買い取りピンク)も事実上ピンク映画である事から選考対象であった。
逆に、ピンク映画製作会社が配給して成人映画館で上映された作品であっても、外国からの輸入作品(過去には韓国製のポルノ映画などがエクセスで提供された。また、ゲイポルノ専門館で上映されるR18指定のゲイ向け長編洋画もこれに含まれる)や(オリジナルビデオメーカーなどとの)タイアップによる長編アダルト作品は除外される。
- ^ 神戸顕一・樹かず・真央はじめ・山本清彦・森純。
- ^ ベルリン国際映画祭・金熊賞ににちなんだ名称。
- ^ a b ファン投票によるベストテン賞と別枠で設けられた批評家による賞
出典
関連項目
外部リンク
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ズームアップ映画祭 1980–1988 | |
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ピンク大賞 1989–1999 | |
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ピンク大賞 2000–2009 | |
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ピンク大賞 2010–2019 | |
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ピンクベストテン | |
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ズームアップ映画祭 1980–1988 |
- 日野繭子/岡尚美(助演) (1980)
- 豪田路世留(助演) (1981)
- 杉佳代子(助演)/忍海よしこ(新人)(1982)
- 麻生うさぎ/美野真琴(助演) (1984)
- 高木杏子(新人) (1985)
- 早乙女宏美(助演) (1986)
- 橋本杏子 (1987)
- 長谷川かおり (1988)
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ピンク大賞 1989–1999 |
- 岸加奈子/橋本杏子(助演)/三沢亜也、南野千夏(艶技)/藤沢まりの、山岸めぐみ(新人)(1989)
- 石原ゆか、岸加奈子/中島小夜子(新人)(1990)
- 伊藤清美、岸加奈子/ 水鳥川彩、山下麻衣、いとうしいな、高樹麗(新人)(1991)
- 岸加奈子、橋本杏子、水鳥川彩/浅井理恵、英悠奈、小泉あかね、冴木直(新人) (1992)
- 伊藤清美、芹沢里緒/浅野桃里、蒲田市子、摩子、杉原みさお(新人)(1993)
- 林由美香、杉原みさお/石原ゆり、高木杏子、石原めぐみ、ゐろはに京子、吉行由実(新人)(1994)
- 伊藤清美、石原ゆり、杉原みさお、吉行由実/青木こずえ、葉月螢、林田ちなみ(新人)(1995)
- 葉月螢、吉行由実/貴奈子、桃井良子、泉由紀子(新人)(1996)
- 葉月螢、吉行由実/悠木あずみ、沢口レナ、田中真琴、槇原めぐみ、水乃麻亜子(新人) (1997)
- 槇原めぐみ、葉月螢/麻生みゅう、長曽我部蓉子、佐々木基子(新人) (1998)
- 長曽我部蓉子、西藤尚/水原かなえ、佐々木ユメカ、里見瑤子、山崎瞳(新人)(1999)
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ピンク大賞 2000–2009 | |
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ピンク大賞 2010–2019 | |
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ピンクベストテン 2020- | |
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