ハルマヘラクイナ(Habroptila wallacii)は、ツル目クイナ科ハルマヘラクイナ属に分類される鳥類。本種のみでハルマヘラクイナ属を構成する。
分布
インドネシア(ハルマヘラ島)[1][2]固有種
形態
全長35-38センチメートル[1]。頭部や背、胸部の羽衣、翼は黒い[1]。腰や下面の羽衣は黒褐色[1]。
虹彩は橙赤色[1]。嘴は長く、分厚い[1]。嘴と後肢は橙赤色[1]。
生態
サゴヤシなどが繁茂する湖沼、湿原などに生息し、水場に対し半島状に突出した地形を好む[1]。飛翔することはできない[1]。
食性は雑食で、植物の新芽や昆虫を食べる[1][2]。
人間との関係
生息地では食用とされることもある[1]。罠や犬を用いた狩猟で捕えられる[2]。
開発による生息地の破壊、食用の狩猟、人為的に移入されたネコによる捕食などにより、生息数の減少が懸念されている[1]。
参考文献
- ^ a b c d e f g h i j k l 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、161頁。
- ^ a b c 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、53、160頁。
関連項目
外部リンク