ニシュオマナイ岳(ニシュオマナイだけ)は、北海道の浦河郡浦河町と広尾郡大樹町の2町にまたがる標高1,493mの山である。
概要
日高山脈の中央部、神威岳と中ノ岳のほぼ中間に位置している。
国土地理院が発行する地形図には山名が記載されていないが、一部の登山愛好家の間では知られた山である。
山名はニシュオマナイ川から来ており、アイヌ語が由来とされるが諸説ある。
- 「nisu-oma-nay(臼・そこにある・沢)」昔にこの地域に住んでいた金掘りが餅を作る時に使った臼が残っていたことからついたという説[1]。
- 「nisey-oma-nay(崖・そこにある・沢)」川奥の地形からついたという説。
- 「nisew-oma-nay(どんぐり・そこにある・沢」そのどんぐりを狩の時に持っていったという説。
登山
登山道はなく上級者向けの山である。
主なルートとしては、元浦川林道から神威山荘へ行き、そこから登山する。しばらくは神威岳と同じ登山道を歩くが、出合で登山道から外れてシュオマナイ五号川沿いを登って標高1372m峰付近で主稜線に出る。そこから稜線を辿れば山頂へ至る。1372m峰は中ノ岳と距離が近いため、中ノ岳も一緒に登られることもある。下山路は西側の尾根が使われることが多い。道中は沢登りや藪漕ぎなどを強いられる。
脚注