テイオウムカシヤンマ(帝王昔蜻蜓, Petalura ingentissima)は、ムカシヤンマ科のトンボの一種。原始的なトンボであり、「生きた化石」とも呼ばれる。トンボの中では最大である。
分類
1908年、昆虫学者のRobert John Tillyardによって記載された[2]。種小名はラテン語で「巨大な」を意味する形容詞に由来する。本種が分類されるPetalura 属は、オーストラリア固有の5種が含まれる。
分布と生態
オーストラリアのクイーンズランド州[3]。ヤゴは川辺に巣穴を作り、通り過ぎた獲物を捕食する[3]。成虫は秋頃に出現する。
形態
体は黒く、黄色い模様があり、尾は花びらのような形をしている[4]。オニヤンマよりも遥かに大きく、体長125 mm、翼開長は158 - 162 mmに達する。全体的には最大のトンボだが、翼開長はトゲオヤンマ属やハビロイトトンボの方が長く、翅面積はアゲハヤンマの方が大きい[5]。幼虫は6 cm程度[4]。
ギャラリー
脚注
関連項目