タイランチョウ小目
分類
科
タイランチョウ小目 (タイランチョウしょうもく、学名 Tyrannida ) は、鳥類 スズメ目 の小目 である。分類によってはタイランチョウ亜目 Tyranni ・タイランチョウ下目 Tyrannides (Tyrannomorpha , Tyranni )・タイランチョウ上科 Tyrannoidea とも。
南北アメリカ にのみ生息する。外観は旧世界にすむヒタキ科 に似るが別の亜目 である。
系統と分類
古くはタイランチョウ科 Tyrannidae ・カザリドリ科 Cotingidae ・マイコドリ科 Pipridae の3科に分けられていたが、いくつかの属が互いの間を移され、さらにハグロドリ科 Tityridae が新設され4科となった。ハグロドリ科からトガリハシ科 Oxyruncidae 、タイランチョウ科からマルハシタイランチョウ科 Rhynchocyclidae を分離する説もある。
Sibley & Ahlquist (1990) はこの系統全体にタイランチョウ科1科のみを置き、5亜科に分けた。マルハシタイランチョウ科に相当する群は(マルハシタイランチョウ が含まれなかったため)ハエトリ亜科 Pipromorphinae とされていた。
この系統の階級 はさまざまに変化する。上位から順に、次のようになる。
タイランチョウ亜目。亜鳴禽類を3亜目に分ける。ただし亜鳴禽類全体をタイランチョウ亜目とすることが多い。
タイランチョウ下目。タイランチョウ亜目(亜鳴禽類)を3下目に分ける。ただし亜鳴禽類を2下目に分け、新世界亜鳴禽類全体をタイランチョウ下目とすることがある。
タイランチョウ小目。タイランチョウ亜目(亜鳴禽類)を2下目に分け、そのうちの1つタイランチョウ下目(新世界亜鳴禽類)を2小目に分ける。Sibley & Ahlquist が採用した。
タイランチョウ上科。伝統的な分類階級である。ただし、狭義のタイランチョウ科+マルハシタイランチョウ科(つまり通常のタイランチョウ科)をタイランチョウ上科とすることがある。
系統樹 は Tello et al. 2009[ 1] による。タイランチョウ小目(狭義のタイランチョウ下目)は同じく米州に住むカマドドリ下目 Furnariides と姉妹群で、合わせて新世界亜鳴禽類をなす。
属
国際鳥類学会議 (IOC)[ 2] より。
Incertae Sedis
出典
^ Tello, Jose G.; Moyle, Robert G.; et al. , “Phylogeny and phylogenetic classification of the tyrant flycatchers, cotingas, manakins, and their allies (Aves: Tyrannides)”, Cladistics 25 (5): Pages 429–467, doi :10.1111/j.1096-0031.2009.00254.x
^ Gill, Frank ; Donsker, David, eds. (2010), “Tyrant Flycatchers & cotingas” , IOC World Bird Names , version 2.5, オリジナル の2012年3月31日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20120331154253/http://www.worldbirdnames.org/n-flycatchers.html
外部リンク