ゼニット2(Zenit-2)はウクライナ及び旧ソ連の使い捨て型ロケット。
概要
1985年に初めて打ち上げられた。現在まで36回打上げられ、そのうち一部失敗を含む8回の打ち上げに失敗している。 ゼニットロケットシリーズの一つ、中でも初期型であり、設計はユージュノエ設計局が行った。改良型のゼニット2Sはシーローンチ社のゼニット3SLの最初の2段に使用されている[1]。
ゼニット2の打上げはバイコヌール宇宙基地の45/1射場から行われた。第2発射台である45/2射場も建設されたが、2回目の打ち上げ時にロケットが墜落、爆発に巻き込まれて破壊された[2]。第3発射台であるプレセツク宇宙基地サイト35は完成せず、ソビエト連邦の崩壊後に断念された[2]。
性能
一段目
エンジン:RD-171
推力:8,180KN
比推力:337s
燃焼時間:150秒
推進剤:RP-1 / LOX
ニ段目
エンジン:RD-120 / RD-8
推力:912KN / 79.5KN
比推力:349s
燃焼時間:315秒
推進剤:RP-1 / LOX
エピローグ
1990年代には商業衛星の打上げにも参入したが、グローバルスターグループの衛星の打ち上げ1回のみで、この打上げもコンピューターエラーによって2段目の切り離しが早く行われたことが原因で失敗に終わっている。
ゼニット2は2004年6月10日の最後の打ち上げで引退。後継としてゼニット2Mロケットが開発されたが、2回の打ち上げで事実上の引退。
ゼニット2で打ち上げられた主な衛星はツェーリナ2など。
参考文献
外部リンク