スターダムバウンド (Stardom Bound) [2]は、アメリカ合衆国生産の競走馬、繁殖牝馬。おもな勝ち鞍に、2008年のデルマーデビュータントステークス、オークリーフステークス、BCジュヴェナイルフィリーズ、2009年のラスヴァージネスステークス、サンタアニタオークス。
競走馬時代
- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2008年7月20日、デルマー競馬場でのメイドン競走でデビューして2着となると、2走目に未勝利の身ながらG3競走ソレントステークス(英語版)に出走し2着に入る[4]。依然未勝利ながらデルマーデビュータントステークスに駒を進め、レースでは後続に4馬身4分の1差つけて初勝利をG1競走で飾ることとなった[4]。続くオークリーフステークスも2着に2馬身差をつけてG1競走2連勝として[5]ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズに向かい、レースではここでも後方に控え、最終コーナーで押し上げて直線で先頭に立ち、後方から追い込んできたドリームエクスプレスの追撃を1馬身半差おさえてゴール[6][7]。そのレースぶりから、当時4歳のゼニヤッタに準えて「ゼニヤッタ・ジュニア」との声もかかった[6]。G1競走3連勝で、エクリプス賞最優秀2歳牝馬に選出された[3][8]。
3歳を迎えた2009年2月、2009年いっぱいまでレースに使って引退し、2010年に二冠馬ビッグブラウンと交配するプランが明らかになる[9]。直後の2月7日のラスヴァージネスステークスから始動し、レースでは出脚がつかず最後方からとなってしまうが、最後の直線で他馬をまとめて交わして勝利しG1競走4連勝[10][11]。レース後にはオーナーサイドから4月4日のサンタアニタダービーで牡馬と対戦するプランも明かされたが[10]、最終的には3月7日のサンタアニタオークスに向かい、相変わらずの後方からレースからゴール手前で先行馬を交わしてG1競走5連勝とした[12][13]。しかし、4月のアッシュランドステークスで、サンタアニタオークスで3着に負かしていた伏兵フーワイから2馬身差の3着に敗れて、G1競走6連勝はならなかった[14][15]。レース後はケンタッキーオークスには向かわず休養に入り[16]、11月のガゼルステークスで復帰もテストステークスの勝ち馬フラッシングの5着に終わり[17]、4歳となった2010年もエルエンシノステークス(英語版)2着、ラカナダステークス(英語版)7着と連敗を重ね、4月11日のアローワンス競走5着が最後のレースとなって引退した[18]。
競走成績
以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離 |
着順 |
騎手 |
着差 |
1着(2着)馬
|
2008.07.20 |
デルマー |
メイドン競走 |
|
AW5.5f |
2着 |
M. スミス |
ハナ |
Turtle Creek Babe
|
2008.08.06 |
デルマー |
ソレントS |
G3 |
AW6.5f |
2着 |
M. スミス |
1馬身 |
Evita Argentina
|
2008.09.01 |
デルマー |
デルマーデビュータントS |
G1 |
AW7f |
1着 |
M. スミス |
4 1/4馬身 |
(Palacio de Amor)
|
2008.09.27 |
サンタアニタパーク |
オークリーフS |
G1 |
AW8.5f |
1着 |
M. スミス |
3 1/2馬身 |
(Palacio de Amor)
|
2008.10.24 |
サンタアニタパーク |
BCジュヴェナイルフィリーズ |
G1 |
AW8.5f |
1着 |
M. スミス |
1 1/2馬身 |
(Dream Empress)
|
2009.02.07 |
サンタアニタパーク |
ラスヴァージネスS |
G1 |
AW8f |
1着 |
M. スミス |
1 1/4馬身 |
(Haka)
|
2009.03.07 |
サンタアニタパーク |
サンタアニタオークス |
G1 |
AW8.5f |
1着 |
M. スミス |
ハナ |
(Third Dawn)
|
2009.04.04 |
キーンランド |
アッシュランドS |
G1 |
AW8.5f |
3着 |
M. スミス |
3馬身 |
Hooh Why
|
2009.11.28 |
アケダクト |
ガゼルS |
G1 |
D9f |
5着 |
M. スミス |
6 1/2馬身 |
Flashing
|
2010.01.17 |
サンタアニタパーク |
エルエンシノS |
G2 |
AW8.5f |
2着 |
M. スミス |
1 1/4馬身 |
Pretty Unusual
|
2010.02.14 |
サンタアニタパーク |
ラカナダS |
G2 |
AW9f |
7着 |
J. ルパルー |
5 1/2馬身 |
Striking Dancer
|
2010.04.11 |
キーンランド |
アローワンス競走 |
|
T8f |
5着 |
R. アルバラード |
4 1/2馬身 |
Keertana
|
引退後
引退後はケンタッキー州レキシントンのブルーウォーターファームで繁殖牝馬となる[18]。直後にビッグブラウンとの仔を受胎した状態で購買され、当初は購買者が伏せられていたが[19]、のちに実際の購買者は吉田勝己で個人的に購買したことが判明した[20]。購買の結果日本へ輸出され、ノーザンファームで繋養されている。
産駒一覧
血統表
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m “Stardom Bound (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “スターダムバウンド(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b “2YO Filly Eclipse Award: Stardom Bound”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年1月26日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b “デルマーDS、未勝利馬スターダムバウンドが快勝”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2008年9月2日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=30584 2020年4月27日閲覧。
- ^ “オークリーフS、スターダムバウンドがG1・2連勝”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2008年9月28日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=31122 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b “Bold Move Makes Stardom Bound a Winner”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2008年10月24日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “BCJF、スターダムバウンドがG1・3連勝”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2008年10月25日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=31801 2020年4月27日閲覧。
- ^ “カーリンが2年連続米年度代表馬に”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2009年1月27日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=34087 2020年4月27日閲覧。
- ^ “Stardom Bound Booked to Big Brown”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年2月6日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b “Stellar Comeback Win for Stardom Bound”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年2月7日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “米2歳女王・スターダムバウンドがG1・4連勝”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2009年2月8日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=34310 2020年4月27日閲覧。
- ^ “Stardom Bound Barely Best in 'Anita Oaks”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年3月7日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “米でも注目牝馬、スターダムバウンドがG1・5連勝”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2009年3月8日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=34881 2020年4月27日閲覧。
- ^ “Hooh Why Stuns Stardom Bound in Ashland”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年4月4日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “アシュランドS、伏兵フーワイが制す”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2009年4月5日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=35411 2020年4月27日閲覧。
- ^ “Stardom Bound Returns in Gazelle”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年11月26日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “フラッシングが圧勝/米G1・ガゼルS”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2009年11月29日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=41967 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b “Champion Stardom Bound Retired From Racing”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年4月16日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “Champion Stardom Bound Sold Privately”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年7月1日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “Mares in Japan Part 3: American Royalty, with Kate Hunter”. bloodhorse.com (2012年12月19日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “シーサイドバウンド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “キングカヌヌ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “エイプリルミスト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “サトノボヌール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月11日閲覧。
- ^ “リアム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “_________”. JBISサーチ. 2022年1月24日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月25日閲覧。
- ^ a b c “スターダムバウンド(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b “スターダムバウンドの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月27日閲覧。
外部リンク