シャイア・ラブーフ(Shia Saide LaBeouf, 1986年6月11日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、パフォーマンス・アーティスト、映画監督。
生い立ち
カリフォルニア州ロサンゼルスにて、フランス系の父親とユダヤ系の母親の間に生まれる。一人っ子である。両親はヒッピーで、シャイアが幼い頃に離婚している。
キャリア
彼がキャリアをスタートさせたのは、スタンダップ・コメディアンとして地元のコーヒーショップに立ったことからであった。友人の芝居を見たことから演技に興味を持ち、様々なオーディションを受ける。2000年代初頭よりディズニー・チャンネルで司会を担当、同チャンネルのドラマ『おとぼけスティーブンス一家』では4年間主役を務めた。
2003年に『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』、2004年に『アイ,ロボット』など大作映画での脇役出演を経て、2005年の『コンスタンティン』では相棒役としてキアヌ・リーブスと共演した。2007年にはドリームワークス製作作品へと立て続けに出演、主演作『ディスタービア』は3週連続で全米興行収入1位を記録する。夏のブロックバスター映画の主役として抜擢された『トランスフォーマー』は大ヒット作となり、シリーズ三部作にわたって主演を務めた。2008年の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』では、インディアナ・ジョーンズの息子役を演じた。
2015年、シーアの曲「エラスティック・ハート」のミュージック・ビデオに出演した[1]。
エレベーターに24時間乗り続ける様子をライブストリーミングするなど、パフォーマンス・アーティストとしても活動している[2]。
私生活
2007年11月4日、シカゴのドラッグストアに不法侵入した疑いで逮捕された[3]。ラブーフは逮捕された約5時間後に釈放。この件で11月28日に裁判が予定されていたが、12月になって取り下げられた。
2008年2月18日、カリフォルニアで路上喫煙しているところを警官に目撃され、違反切符を切られる。出廷を命じられた日に姿を見せなかったため逮捕状が出た[4]。同年7月27日にロサンゼルスで自動車事故を起こし、酒気帯び運転で逮捕される[5]。この時女優のイザベル・ルーカスが同乗していた。ラブーフはこの事故により左手の指を2本失い、現在は義指を装着している[6]。
2009年8月より『ウォール・ストリート』で共演したキャリー・マリガンと交際していたが[7]、2010年10月に破局。2011年初頭からスタイリストのキャロリン・フォーと交際していたが、2012年に別れている[8]。その後『ニンフォマニアック』での共演を機にミア・ゴスと交際、2016年10月に結婚した[9]が、2018年9月に離婚した[10][11][12][13]。
2015年10月、酩酊行為の軽罪によりテキサス州で逮捕された[14]。
2020年9月、6月に男性との口論に関与したとして、軽度の暴行と窃盗の疑いで起訴された[15]。同年12月、『ハニーボーイ』の共演者でラブーフの元交際相手であるイギリスのシンガーソングライターのFKAツイッグスから、性的暴行、虐待、精神的虐待を行ったとして訴えられた。ラブーフは訴えに関して、自分の周囲の人々に対して「何年に渡って」「虐待」をしており、「恥ずかしい」「自分が傷つけた人に謝罪します」と回答した[16]。その後、歌手のシーアからも、シャイアが当時交際相手が居たにもかかわらず、独身であると偽り、意図せず不貞関係を結ばされたと告発された[17]。訴えを受け、Netflixは、『私というパズル』の賞レースでのキャンペーンからラブーフの名前を除外した[18]。訴えを受ける前に降板した『ドント・ウォーリー・ダーリン』の監督のオリヴィア・ワイルドは、撮影現場での素行不良と、他のキャストやスタッフとの衝突が原因で、実際には降板ではなくワイルドからの解雇であったと明かした[19]。
主な出演作品
映画
テレビシリーズ
年 |
日本語題 原題 |
役名 |
備考
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日本語吹替
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1999 |
X-ファイル The X-Files |
リッチー |
第7シーズン第6話「ゴールドバーグ」
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2000 |
フリークス学園 Freaks and Geeks |
Herbert the mascot |
第1シーズン第9話「We've Got Spirit」
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ER緊急救命室 ER |
Darnel Smith |
第6シーズン第12話「医学生アビー」
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2000-2003 |
おとぼけスティーブンス一家 Even Stevens |
ルイス・スティーヴンス |
計66話出演
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林勇
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2001 |
ナイトメア・ルーム The Nightmare Room |
ディラン・ピアース |
第1シーズン第2話「Scareful What You Wish For」
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テレビゲーム
日本語吹き替え
主に担当しているのは、以下の二人である。
- 小松史法
- 『トランスフォーマー』で初担当。ラブーフ演ずる同シリーズの主人公・サム・ウィトウィッキー(英語版)の吹き替えを務めて以降、大半の作品で担当し、ラブーフの専属(フィックス)として定着している[20]。
- 林勇
- ドラマ『おとぼけスティーブンス一家』など主にデビュー初期の作品を担当した[21]。小松の次に多く吹き替えている。
この他にも、細谷佳正、平川大輔、川島得愛、鈴村健一、川田紳司、内田夕夜なども声を当てている。
脚注
- ^ “Sia(シーア)新曲「エラスティック・ハート」MVのシャイア・ラブーフの演技がスゴすぎる”. Excite ニュース (2015年1月9日). 2016年8月14日閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフ、24時間エレベーターに乗り続けるアートパフォーマンス”. シネマトゥデイ (2016年2月26日). 2016年8月14日閲覧。
- ^ “Shia LaBeouf arrested at Chicago Walgreens”. NBC NEWS.COM. (11/4/2007). http://www.msnbc.msn.com/id/21626907/ 2013年1月5日閲覧。
- ^ “『インディ・ジョーンズ4』のシャイア・ラブーフに逮捕状!”. シネマトゥデイ. (2008年3月19日). https://www.cinematoday.jp/news/N0013241 2013年1月5日閲覧。
- ^ “『インディ・ジョーンズ』のシャイア・ラブーフ、酒気帯び運転で逮捕”. シネマトゥデイ. (2008年7月28日). https://www.cinematoday.jp/news/N0014662 2013年1月5日閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフ衝撃の告白「僕の左手の指は義指」原因は交通事故”. シネマトゥデイ. (2010年3月18日). https://www.cinematoday.jp/news/N0023219 2013年1月5日閲覧。
- ^ “'Wall Street' Couple”. NYPost.com (2009年12月4日). 2009年12月24日閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフ、スタイリストの恋人と破局 昨年初頭から交際”. シネマトゥデイ. (2012年11月27日). https://www.cinematoday.jp/news/N0048102 2013年1月5日閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフ&ミア・ゴスがラスベガスで電撃婚”. 映画.com (2016年10月11日). 2016年12月11日閲覧。
- ^ Fernandez, Alexia (26 September 2018). “Shia LaBeouf and Mia Goth file for divorce”. Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 26 September 2018閲覧。
- ^ Johnson, Zac (28 December 2012). “Shia LaBeouf’s New Girlfriend Mia Goth Reveals Her Dream Date!”. Us Weekly. American Media, Inc.. 24 October 2018閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフがミア・ゴスと離婚 新恋人はFKAツイッグス”. 映画.com. (2018年9月27日). https://eiga.com/news/20180927/10/ 2018年10月30日閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフ、ミア・ゴスといつの間にか離婚”. ELLE. (2018年9月27日). https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a23479418/shia-labeouf-180927/ 2018年10月30日閲覧。
- ^ “シャイア・ラブーフ、酩酊行為で逮捕”. シネマトゥデイ (2015年10月13日). 2016年8月14日閲覧。
- ^ “Shia LaBeouf charged with misdemeanor battery, petty theft”. Associated Press (October 1, 2020). October 2, 2020閲覧。
- ^ “FKA twigs Sues Shia LaBeouf, Citing 'Relentless' Abusive Relationship”. The New York Times (December 11, 2020). December 13, 2020閲覧。
- ^ “シーア、元恋人から虐待を告発されたシャイア・ラブーフから受けた精神的な苦痛を告白”. 2021年8月15日閲覧。
- ^ “Netflix Scrubs Shia LaBeouf from 'Pieces of a Woman' For Your Consideration Page”. IndieWire (December 20, 2020). January 8, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。December 20, 2020閲覧。
- ^ Wagmeister, Elizabeth; Davis, Clayton (December 24, 2020). “Inside Shia LaBeouf's Career Meltdown After Sexual Battery Lawsuit”. Variety. January 14, 2021閲覧。
- ^ “【吹替パラダイス】第7回:「スター・ウォーズ」テレビ版吹替の収録を阻む意外なものとは?(2016年3月7日におけるアーカイブ)”. Stereo Sound ONLINE. 2023年8月20日閲覧。
- ^ “あの役とあの役が同じ声!?海外映画の魅力的な吹き替え声優をピックアップ!”. 日本タレント名鑑. 2023年1月23日閲覧。
外部リンク