ササキリ
ササキリ(笹螽蟖・笹切、学名: Conocephalus melaenus)は、バッタ目キリギリス科ササキリ亜科の昆虫。日本のササキリ亜科の中では最もずんぐりとした体型。個体数は割合多く、普通種の部類に入る。 形態成虫の体色は緑色だが複眼の左右から前羽にかけて黒色(上半部のみ)[2]。体色は飴色がかった黄褐色のものもいる。後肢の先端と膝にあたる部分は黒色[2]。翅の下側に白線がある。産卵管は短い剣状。体長15mm前後。コンビニなどの灯りにしばしば長翅型が来る。 幼虫はササキリ属中最も派手な体色をしていて、頭部はオレンジ色、胸部及び腹部が赤色から黒褐色を帯びる。脚は黒く、一部に白色部が見られる。この色彩は若齢ほど鮮やかで、亜終齢から終齢になるとややくすみ、成虫になると失われてしまう。
生態林縁の主にササ等のイネ科植物の生えたところ、または竹林にいる。昼夜問わず「シリシリシリシリシリ……」と目立たない鳴き声で鳴く。主にイネ科植物を食草としているが、飼育下では野菜や果物などもよく食べる。また、動物質もよく食べる。 交尾の際、オスはメスに精包を渡す。メスは尾端にしばらく精包をつけたままだが、間もなくそれを食べて自らの栄養にする。6月頃孵化し、8月頃羽化、成虫になる。キリギリス科の晩夏発生型の他種同様、飼育下では年を越すこともある。 分布中国、台湾、東南アジア、日本(中部以南の本州、四国、九州、屋久島、種子島、沖縄本島、西表島)[1]。 ササキリ属
ササキリ属(ササキリぞく、学名: Conocephalus)は、キリギリス科ササキリ亜科の属の一つ。
脚注参考文献
関連項目外部リンク
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