コパ・スダメリカーナ2016 決勝トーナメント (Fases finales de la Copa Sudamericana 2016)は、2016年9月から11月にかけて開催されていた、コパ・スダメリカーナ2016の最終ラウンドである。予選2回戦に勝利した15チームに前回大会優勝のサンタフェを加えた16チームで行われた。
フォーマット
決勝トーナメントのフォーマットは以下の通り[1]。
- ラウンドオブ16から決勝まで全てホーム・アンド・アウェー方式で行われる。シード順位が高いチームが第2戦をホームで行う権利を得る。
- 2試合の合計得点が多いチームが次のラウンドに進出する。
- ラウンドオブ16・準々決勝・準決勝において合計得点が同じの場合、アウェーゴールが多いチームが勝ち進む。アウェーゴール数も同じの場合は、PK戦を行う(延長戦は行われない)。
- 決勝において合計得点が同じの場合、アウェーゴール数の比較は行わず、30分の延長戦を行う。それでも決着がつかない場合、PK戦を行う。
- もし同一協会から2チームが準決勝に進出した場合、同一協会のチーム同士で対戦するように調整される。
- 【シード順位に基づく対戦の組み合わせ】
- Match A: シード1位 vs. シード16位
- Match B: シード2位 vs. シード15位
- Match C: シード3位 vs. シード14位
- Match D: シード4位 vs. シード13位
- Match E: シード5位 vs. シード12位
- Match F: シード6位 vs. シード11位
- Match G: シード7位 vs. シード10位
- Match H: シード8位 vs. シード9位
- Match S1: インデペンディエンテ・メデジン vs. セロ・ポルテーニョ
- Match S2: サン・ロレンソ vs. パレスティーノ
- Match S3: シャペコエンセ vs. ジュニオール
- Match S4: アトレティコ・ナシオナル vs. コリチーバ
- Match F1: セロ・ポルテーニョ vs. アトレティコ・ナシオナル
- Match F2: サン・ロレンソ vs. シャペコエンセ
- 決勝: Match F1の勝者 vs. Match F2の勝者
参加チーム
予選2回戦の勝者
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前回大会優勝
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予選1回戦から勝ち上がり
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ブラジル
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アルゼンチン
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シード順位
シード順位は抽選で決定された[2][3]。
トーナメント表
ラウンドオブ16
Match A
2試合合計3-3、アウェーゴール3-2でインデペンディエンテ・メデジンが準々決勝(Match S1)進出
Match B
2試合合計4-1でサン・ロレンソが準々決勝(Match S2)進出
Match C
2試合合計0-0、アウェーゴール0-0でPK戦を実施。5-4でシャペコエンセが準々決勝(Match S3)進出
Match D
2試合合計3-1でアトレティコ・ナシオナルが準々決勝(Match S4)進出
Match E
2試合合計3-3、アウェーゴール2-2でPK戦を実施。3-4でコリチーバが準々決勝(Match S4)進出
Match F
2試合合計0-0、アウェーゴール0-0でPK戦を実施。4-3でジュニオールが準々決勝(Match S3)進出
Match G
2試合合計2-2、アウェーゴール2-1でパレスティーノが準々決勝(Match S2)進出
Match H
2試合合計4-3でセロ・ポルテーニョが準々決勝(Match S1)進出
準々決勝
対戦する2チームの内、シード順位が上位のチームが第2戦をホームで行う。
Match S1
2試合合計2-0でセロ・ポルテーニョが準決勝(Match F1)進出
Match S2
2試合合計2-1でサン・ロレンソが準決勝(Match F2)進出
Match S3
2試合合計3-1でシャペコエンセが準決勝(Match F2)進出
Match S4
2試合合計でが準決勝(Match F1)進出
準決勝
対戦する2チームの内、シード順位が上位のチームが第2戦をホームで行う。
Match F1
2試合合計1-1、アウェーゴール1-0でアトレティコ・ナシオナルが決勝進出
Match F2
2試合合計1-1、アウェーゴール1-0でシャペコエンセが決勝進出
決勝
決勝に進出したシャペコエンセは、選手・関係者がチャーター機でサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ(ボリビア)経由でアトレティコ・ナシオナルのホーム・メデジンに向かっていたが、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラからメデジンに向かっていたラミア航空2933便(アブロ RJ85)がメデジン郊外の山中に墜落、選手・関係者を含む71人が亡くなるという惨事となった。この事故を受けて、CONMEBOLは決勝戦の無期限延期を発表した[4]。
1stレグの予定されていた11月30日夜には、アトレティコ・ナシオナルのホーム・エスタディオ・アタナシオ・ヒラルドにサポーターが集まり、追悼集会が行われた[5]。また、同じ日にはシャペコエンセのホーム・アレーナ・コンダ(ポルトガル語版)にもサポーターが集まり、祈りを捧げた[6]。
アトレティコ・ナシオナルは決勝戦を辞退しシャペコエンセに優勝を譲る意向を示した[7]。最終的にCONMEBOLは12月5日、アトレティコ・ナシオナルの意向を受ける形で、1st・2ndレグどちらも3-0でシャペコエンセが勝利した扱いとして、シャペコエンセの優勝を決定すると共に、アトレティコ・ナシオナルにCONMEBOLの100周年を記念した「フェアプレー賞」を授与することを発表した[8]。またアトレティコ・ナシオナルには「FIFAフェアプレー賞」も授与された[9]。
2試合とも3-0でシャペコエンセが勝利したとして扱い、合計6-0でシャペコエンセが優勝
出典
外部リンク