クリストファー・デイヴィッド・ガードナー(Christopher David Gardner, 1959年7月13日 - ) は、アメリカ合衆国の栄養学者、スタンフォード大学レンボルク・ファークワー(Rehnborg Farquhar)医学部教授、スタンフォード大学予防研究センター(The Stanford Prevention Research Center)栄養学部長。
ガードナーは、アメリカ糖尿病協会(The American Diabetes Association, ADA)およびアメリカ心臓協会(The American Heart Association, AHA)と関わりがある。2019年にアメリカ糖尿病協会が更新した栄養指針では、これの共同執筆者の1人として携わっている。2009年から2013年にかけて、アメリカ心臓協会栄養委員会委員、2020年には「アメリカ心臓協会・生活様式および代謝保健協議会」(The AHA Lifestyle & Metabolic Health Council)の委員を務めた。この年、ガードナーはアメリカ心臓協会栄養委員会の指導的地位に任命され、2026年まで務めることになっている。
コルゲート大学(Colgate University)にて哲学の学士号を取得したのち、栄養学の修士課程を受講する資格を得るため、カリフォルニア大学デイヴィス校(University of California, Davis)とカリフォルニア大学バークリー校(University of California, Berkeley)にて、学部の科学講座を2年間履修した。その後、カリフォルニア大学バークリー校にて栄養学博士課程の講義要目を受講した[2]。1993年には栄養学の博士号を取得した。
研究者として
スタンフォード大学(Stanford University)にて博士課程を修了し、特別研究員を経て、ガードナーは同大学の教員となった[2]。ガードナーは医学の助教授として、ジョン・W・ファークワー(John W. Farquhar)と共同で、末梢動脈疾患(Peripheral Artery Disease)に対するイチョウの葉のサプリメントの効能について研究した[3]。翌年、ガードナーはアメリカ国立衛生研究所(The National Institutes of Health)から助成金を受ける形で、生のニンニクと、ニンニクを使ったサプリメントがコレステロール(Cholesterol)の数値を低下させるかどうかについての研究に着手した[4]。スタンフォード大学予防研究本部(The Stanford Prevention Research Center)の助教授の1人として、ガードナーは生のニンニクとニンニクのサプリメントに関する、外部からの影響を受けない形での長期に亘る直接評価を初めて行った[5]。
ガードナーは、2003年2月から2005年10月にかけて行われた「The A TO Z Weight Loss Study」(『A to Z 減量研究』)と呼ばれる大規模な無作為化比較試験を監督した。被験者は非糖尿病患者で閉経前の女性であり、以下の4つの食事法に無作為に割り当てられた。
The Atkins Diet(アトキンス・ダイエット)・・・炭水化物の1日の摂取量を20g以内、その後は50g以内に抑える。摂取カロリー、タンパク質、脂肪の摂取量は一切制限せず、食べたいだけ食べる
スタンフォード大学でのガードナーは、「人間栄養学の基礎」(HumBio 130)、「食品と社会」(HumBio 166)、「健康で持続可能な食品機構」(HumBio 113S)の授業を受け持っている[8]。2010年から2015年にかけて、ガードナーはスタンフォード大学における7つの学部の教授陣、学生、研究者たちが参加する形での「スタンフォード・食品サミット」(Stanford Food Summits)を毎年開催していた[9]。これは、のちに『アメリカ料理研究所』(The Culinary Institute of America)とハーヴァードT・H・チャン公衆衛生大学栄養学部(Harvard T.H. Chan School of Public Health)が共同で設立した『Menus of Change』の科学諮問委員会への招待につながった[10]。ガードナーは、この団体から派生した『Menus of Change University Research Collaborative』の共同設立者でもある。これは大学の学生食堂を生きた実験室として活用し、大学における食事様式に変化が起こる機会を模索する団体であり[11]、これらの活動は研究調査や出版物の公開につながった。
ガードナーは、アメリカ糖尿病協会(The American Diabetes Association, ADA)およびアメリカ心臓協会(The American Heart Association, AHA)と関わりがある。2019年にはアメリカ糖尿病協会から招待を受け、栄養指針を更新するにあたり、共同執筆者の1人として携わった。2009年から2013年にかけて、アメリカ心臓協会栄養委員会委員、2020年には「アメリカ心臓協会・生活様式および代謝保健協議会」(The AHA Lifestyle & Metabolic Health Council)の委員を務めた。この年、ガードナーはアメリカ心臓協会栄養委員会の指導的地位に任命された[8]。