ギンユゴイ(銀湯鯉、学名:Kuhlia mugil)は、ユゴイ科に分類される魚の一種。別名「ミキュー」、「ミコ」[2]。
分布
太平洋の中・西部、インド洋に分布する[3]。
特徴
ギンユゴイは沿岸の浅い岩礁域に生息し、水深3-18m程度のところで見られる。
体長は、基本的には20cmを超えないが、大きな個体になると30-40cm程に成長する。体色は青っぽい銀白色で、眼が大きい。近縁種とは違い、尾鰭には計5条の黒褐色の縦帯がある[3]。背鰭は10棘9-11軟条、尻鰭は3棘10-12軟条[3]。
主にプランクトンを捕食する。大型のものは甲殻類や小魚なども捕食する[2]。
南日本では6-7月ごろに幼魚が潮溜まりで見られる。河口周辺で見られることもある。
人との関わり
ギンユゴイは食用に利用されていて、揚げ物などのほか、塩漬けや干物などにも利用される。
しかし、水産的にはあまり重要とされておらず、他の魚をとらえるための餌として利用されている。
参考文献
- ^ "Kuhlia mugil". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2011. 2022年12月28日閲覧。
- ^ a b 木村義志『フィールドベスト図鑑 日本の海水魚』学習研究社、2000年8月4日。ISBN 4-05-401121-7。 p.78
- ^ a b c 多紀保彦・河野博・坂本一男・細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日。ISBN 4-8326-0820-7。 p.504