カナダ合同教会総会議長 (カナダごうどうきょうかいそうかいぎちょう、英語 :Moderator of the United Church of Canada)は、カナダ 最大のプロテスタント系 教派 であるカナダ合同教会 を主宰する指導者である。この教会は高度に分権的であり、教条 的でもないので、総会議長は限られた権限しかもっていない。総会議長の役割は次の4つである。
教会を指導すること。「ひとびとの心のなかにキリスト の顕現たる神 の感覚を刺激すること、また合同教会 全体を力強く、生き生きとさせること」[ 1] 。
全国の牧会 区を訪問すること。「もろもろの問題に関して共感をもって指導し、助言すること」[ 1] 。
合同教会の第一のスポークスパーソンであること。
総会における各種部会や役員、役員補佐を監督すること。
総会議長は隔年で開かれる総会で選出される。任期は選ばれた総会から次の総会までの2年間である。1925年の合同以来、おおむね2年任期で交代してきたが、1994年の総会で総会開催を3年ごとに変更したため、総会議長の任期も3年間になった[ 2] 。
たいていの総会議長は専任の牧師 であるが、これは現在までのところ資格要件ではなく、平信徒からも4人の議長がでている。総会議長が専任の牧師の場合、牧師一般に対する「師 (Reverend)」という敬称にRightが付き「尊師 (Right Reverend)」と呼ばれる。議長退任後の牧師にはVery Reverendという敬称がつく。
現在の総会議長はゲイリー・パターソン 牧師である。彼は第41回総会において2012年8月16日に選出された。
合同教会総会議長の一覧
ジョージ・C・ピジョン カナダ合同教会の初代総会議長
1925 - 1926 ジョージ・C・ピジョン
1926 - 1928 ジェームズ・エンディコット
1928 - 1930 William T. Gunn
1930 - 1932 Edmund H. Oliver
1932 - 1934 T. Albert Moore
1934 - 1936 リチャード・ロバーツ
1936 - 1938 Peter Bryce
1938 - 1940 John W. Woodside
1940 - 1942 Aubrey S. Tuttle
1942 - 1944 John R. P. Sclater
1944 - 1946 ジェッセ・H・アーナップ
1946 - 1948 Thomas W. Jones
1948 - 1950 Willard E. Brewing
1950 - 1952 Clarence M. Nicholson
1952 - 1954 Alexander A. Scott
1954 - 1956 George Dorey
1956 - 1958 James S. Thomson
1958 - 1960 Angus J. MacQueen
1960 - 1962 Hugh A. McLeod
1962 - 1964 James R. Mutchmor
1964 - 1966 Ernest M. Howse
1966 - 1968 Wilfred Lockhart
1968 - 1971 Robert Baird McClure
1971 - 1972 Arthur B. B. Moore
1972 - 1974 Bruce McLeod
1974 - 1977 Wilbur K. Howard
1977 - 1980 George M. Tuttle
1980 - 1982 Lois M. Wilson
1982 - 1984 W. Clarke MacDonald
1984 - 1986 Robert F. Smith
1986 - 1988 Anne M. Squire
1988 - 1990 Sang Chul Lee
1990 - 1992 Walter H. Farquharson
1992 - 1994 Stan McKay
1994 - 1997 Marion Best
1997 - 2000 Bill Phipps
2000 - 2003 Marion Pardy
2003 - 2006 Peter Short
2006 - 2009 David Giuliano
2009 - 2012 Mardi Tindal
2012 - 2015 Gary Paterson
脚注