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エリダヌス座τ2星; Tau2 Eridani
仮符号・別名	アンゲテナル; (Angetenar)
星座	エリダヌス座
見かけの等級 (mv)	4.77
位置; 元期:J2000.0
赤経 (RA, α)	02h 51m 02.3271116481s
赤緯 (Dec, δ)	−21° 00′ 14.441517124″
赤方偏移	-0.000020
視線速度 (Rv)	-5.90 km/s
固有運動 (μ)	赤経: -52.886 ミリ秒/年; 赤緯: -21.805 ミリ秒/年
年周視差 (π)	16.7930 ± 0.2167ミリ秒 ; （誤差1.3%）
距離	194 ± 3 光年 ; （59.5 ± 0.8 パーセク）
絶対等級 (MV)	0.9
	τ2星の位置
物理的性質
半径	8.85 ± 0.08 R☉
質量	2.39 ± 0.03 M☉
表面重力 (log g)	2.97 ± 0.06
自転速度	1.11 ± 0.50 km/s
スペクトル分類	K0III
光度	44.36 ± 0.8 L☉
有効温度 (Teff)	5,049 ± 20 K
色指数 (B-V)	0.91
色指数 (U-B)	0.63
色指数 (R-I)	0.47
金属量[Fe/H]	0.08 ± 0.06
年齢	7.2 ± 0.5 億年
他のカタログでの名称
エリダヌス座2番星,; BD -21 509,; FK5 102,; HD 17824,; HIP 13288,; HR 850,; SAO 194984
	■Template （■ノート ■解説） ■Project

エリダヌス座τ²星（エリダヌスざタウ2せい）は、エリダヌス座の恒星で5等星。主星のA星はK型スペクトルの巨星で、1897年に約50秒離れたところに15等級のB星が発見されている^[3]^[8]。

名称

固有名のアンゲテナル^[2] (Angetenar^[1]^[3]^[4]) は、「川の曲がり角」を意味するアラビア語 Al Ḥināyat al Nahr に由来する^[2]^[3]。Angetenar は13世紀のアルフォンソ天文表に見られる表記で、16世紀のスカリゲルは Anchenetenar、ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリは Argentenar と表記している^[3]。2017年6月30日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Angetenarをτ²星の固有名として承認した^[4]。

中国語ではエリダヌス座τ²星は、天帝の獣を飼う場所を表す昴宿（天苑、拼音: Tiān Yuàn）という星官を、エリダヌス座γ星、π星（英語版）、δ星、ε星、ζ星、η星、くじら座π星（英語版）、エリダヌス座τ¹星（英語版）、τ³星（英語版）、τ⁴星、τ⁵星（英語版）、τ⁶星（英語版）、τ⁷星（英語版）、τ⁸星（英語版）、τ⁹星（英語版）と共に構成している^[9]。エリダヌス座τ²星自身は、天苑九（拼音: Tiān Yuàn jiǔ）すなわち天苑における9番目の恒星と扱われている^[10]。

脚注

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注釈

^ ^a ^b パーセクは1 ÷ 年周視差（秒）より計算、光年は1÷年周視差（秒）×3.2615638より計算
^ 視等級 + 5 + 5×log（年周視差（秒））より計算。小数第1位まで表記

出典

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t “Results for tau02 Eri”. SIMBAD Astronomical Database. 2025年1月5日閲覧。
^ ^a ^b ^c 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』（新装改訂版第4刷）恒星社厚生閣、2007年2月28日、218頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
^ ^a ^b ^c ^d ^e Richard Hinckley Allen. “The River Eridanus”. Star Names - Their Lore and Meaning. 2017年7月31日閲覧。
^ ^a ^b ^c “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2017年8月1日閲覧。
^ ^a ^b ^c Gallenne, A.; Pietrzyński, G.; Graczyk, D. et al. (2018). “Fundamental properties of red-clump stars from long-baseline H-band interferometry”. Astronomy and Astrophysics 616: A68. arXiv:1806.09572. Bibcode: 2018A&A...616A..68G. doi:10.1051/0004-6361/201833341. ISSN 0004-6361.
^ ^a ^b ^c ^d ^e Jofré, E. et al. (2015). “Stellar parameters and chemical abundances of 223 evolved stars with and without planets”. Astronomy & Astrophysics 574: A50. arXiv:1410.6422v3. Bibcode: 2015A&A...574A..50J. doi:10.1051/0004-6361/201424474. ISSN 0004-6361.
^ ^a ^b ^c 輝星星表第5版
^ “The Washington Visual Double Star Catalog (Mason+ 2001-2014)”. VizieR. 2017年8月1日閲覧。
^ 陳久金 (2005) (中国語). 中國星座神話. 台灣書房出版有限公司. ISBN 978-986-7332-25-7
^ “香港太空館 - 研究資源 - 亮星中英對照表” (中国語). 香港太空館（中国語版）. 2010年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月5日閲覧。