ウラシルマスタード(英語:uracil mustard、国際一般名:ウラムスチン)は、アルキル化剤に分類される化学療法薬である[1]。化学的にはウラシルとナイトロジェンマスタードの誘導体である。世界保健機関 (WHO) の下部組織によるIARC発がん性リスク一覧のグループ2に属する。ヒトに対する発癌性の限られた証拠、動物実験での十分な証拠がある。
非ホジキンリンパ腫などのリンパ性悪性腫瘍に用いられる。主に腫瘍が細胞分裂するさいに、核酸の材料であるウラシルを大量に取り込むことを利用し、がん細胞に取り込ませDNAを損壊させる。損壊されたDNAはアポトーシスを引き起こす。
- 副作用
- 骨髄抑制、吐き気が主な副作用である。
出典
- ^ M. Lane, MG. Kelly, The antitumor activity of 5-bis-2'-chlorethyl)-aminouracil (uracil mustard)., in Cancer Res, vol. 20, Mag 1960, pp. 511-7, PMID 14413839.