オーケストラの名称の起源は、ハイドンやモーツァルトの時代にコンサートを企画していたウィーンの「音楽家協会」(Tonkünstler-Sozietät)である。この名称は、20世紀初頭に設立されたウィーンの音楽家管弦楽団協会(Verein des Tonkünstler-Orchesters)に引き継がれた。第1回目の演奏会は、1907年にウィーン楽友協会で行われ、ゴルトマルク、グリーグ、リスト、ベートーヴェンの作品が演奏された。1913年にはシェーンベルクの『グレの歌』の初演を行った。日曜日の午後に行われる演奏会は、ウィーンの人々には特に親しまれた。第一次世界大戦中、オーケストラは財政難のため、「ウィーン演奏協会(Wiener Konzertverein)」に合併された。1933年まで、協会はウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団として演奏会を行っていたが、のちに第二次世界大戦の終了まで「Wiener NS. Tonkünstler-Orchester」「Gau-Sinfonieorchester Niederdonau」と名称を変更し活動を続けることになる。