イースト17(2012年)
イースト17 (イースト・セヴンティーン、East 17 、一時期、E-17 に改名)は、イギリス 人男性歌手グループ。1991年に結成。
全英シングルチャート ・トップ20の曲を18曲、トップ10のアルバムを4枚これまでにリリースしており、特に1990年代にテイク・ザット 、5ive などと共に活躍した。「ハウス・オブ・ラヴ」「Steam」「Let It Rain」など、ラップ とポップ・ミュージック を組み合わせた曲で有名。
来歴
1991年にトニー・モルティマーが条件付きでロンドンレコード とレーベル契約を結ぶことから始まる。その条件というのは、グループを結成することであった。歌唱力、ダンス技術が共にあったブライアン・ハーヴェイを筆頭に、ジョン・ヘンディ、そしてテリー・コールドウェルがそのグループのメンバーに決まった。
主にモルティマーが作詞を担当することが多く、ほとんどの曲がラップで構成されている。そのため、ライバルであったテイク・ザット とは対照的なグループとみなされた。
1992年から1998年の間に12曲、全英シングルチャート ・トップ10にランクインするシングルをリリースし、デビュー・アルバム『EAST17』(Walthamstow)は全英アルバムチャート 1位を獲得した。このアルバムに収録されている「Let It Rain」は戦争、平和、平等さ、愛などを歌った政治がらみの曲で話題になった。1994年にリリースされた2枚目のアルバムである『スティーム』がリリースされたころ、彼らの名声は大きくなる。シングル「イッツ・オールライト」はMTV で紹介され、彼らの名声はモンゴリア まで届いた。アルバムはチャート3位を記録。
また、『スティーム』に収録されている「ステイ・アナザー・デイ」はシングルとしてリリースされ、彼らにとって最初で最後の全英チャート1位を記録した(5週間1位をキープし、1994年のクリスマス ナンバー1ソングとなった)。1996年には「イフ・ユー・エヴァー」をリリースし、こちらは同チャート2位を記録した(イギリス人歌手、ガブリエル とのデュエットで話題になった)。
1996年のクリスマスには著名なアーティストが集まるライブ「The Gift Of Christmas」に出演し、バックストリート・ボーイズ と初めての共演を果たした。
3枚目のアルバム『アップ・オール・ナイト』の制作ではモルティマーが作詞を担当することが以前に比べて減り、チャートも最高7位という結果に終わる。このころからモルティマーはグループとしての活動に消極的になっていた。
1997年にメンバーのハーヴェイが麻薬 の一種であるエクスタシー 12個を一晩で摂取したことを告白。インタビューでは「楽しかったし、エクスタシーは自分を良い人にする」と発言しグループのイメージを一瞬にして傷つけた。この後、モルティマーが他のメンバーとは別であるということを証明するため、グループから脱退した。
残ったメンバー3人は1998年にE-17 とグループを改名しシングル「Each Time」をリリース。全英チャート2位を記録する。しかし、グループにとって作詞を担当していたモルティマーの穴は大きく、次のシングル「Betcha Can't Wait」、アルバム『リサレクション』の売り上げがまったく伸びず、1999年にE-17は解散する。
再結成
解散後、メンバーの中では唯一、ブライアン・ハーヴェイだけがソロ活動を行っていた。2001年12月11日にノッティンガム にあるナイトクラブの外で襲われ、緊急手術を受けた。頭部に負傷をおったものの、幸い命にかかわるほどの傷ではなかった。
2005年にハーヴェイ、コールドウェル、ヘンディの3人で、E-17としてモンゴリアで再結成ライブを一回のみ行った。
モルティマーは脱退後、二度にわたってイースト17のようなグループを結成しようと試みたが、どちらも失敗におわり、ソロ活動に専念する。2006年1月には彼のウェブ上でアルバムを発売した。
2006年2月4日にはイギリスの音楽番組『CD:UK』に出演し、イースト17が4人で再結成するかもしれないと発言し、同月の半ばにそれが実現した。ロンドン で再結成ライブを5月30日に行い成功させた。
この一度限りのライブの後、ヘンディの本業柄、グループとしての活動を続けることが難しくなり、そしてまたしてもハーヴェイとモルティマーの不仲説が浮き上がりイースト17はまたしても解散するのではないかと幾度となく報道された。
そんな中、同年9月24日にはスコットランド の大学でモルティマー抜きでライブを行った。
2007年5月29日にチャンネル4 にて彼らのドキュメンタリー番組『East 17: The Reunion』が放送され、同番組内で3人は2008年の夏にシングル「Fuck That」のリリースを予定していることが発表された。
現在
ハーヴェイはソロ活動に専念するためグループを離れ、モルティマーが入れ替わる形で戻り、2012年 にスタジオ・アルバム『Dark Light』をリリースした。しかしモルティマーは再び脱退。ボーカリストに、アートフル・ドジャー などとの活動歴があるロビー・クレイグを迎えた。
メンバー
オリジナル・メンバー。在籍期間:1991年 - 1997年、1998年 - 1999年、2006年 - 2013年、2014年 -
在籍期間:2014年 -
ジョー・リヴァーモア(Joe Livermore)
在籍期間:2019年 -
旧メンバー
オリジナル・メンバー。在籍期間:1991年 - 1997年、1998年 - 1999年、2006年 - 2013年、2014年 - 2018年
オリジナル・メンバー。在籍期間:1991年 - 1997年、1998年 - 1999年、2006年 - 2010年
オリジナル・メンバー。在籍期間:1991年 - 1997年、2006年、2010年 - 2013年
在籍期間:2011年
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
『EAST17』 - Walthamstow (1992年) ※全英 1位
『スティーム』 - Steam (1994年) ※全英3位
『アップ・オール・ナイト』 - Up All Night (1995年) ※全英7位
『リサレクション』 - Resurrection (1998年) ※全英43位
Dark Light (2012年)
24/7 (2021年)
コンピレーション・アルバム
『グレイテスト・ヒッツ〜アラウンド・ザ・ワールド (ジャーニー・ソー・ファー)』 - Around The World Hit Singles: The Journey So Far (1996年) ※全英3位
The Very Best of East Seventeen (2005年) ※全英34位
East 17: The Platinum Collection (2006年)
Stay Another Day: The Very Best of East 17 (2010年)
シングル
「ハウス・オブ・ラヴ」 - "House of Love" (1992年)
"Gold" (1992年)
「ディープ」 - "Deep" (1993年)
"Slow It Down" (1993年)
「ウエスト・エンド・ガールズ」 - "West End Girls" (1993年)
「イッツ・オールライト」 - "It's Alright" (1993年)
「アラウンド・ザ・ワールド」 - "Around the World" (1994年)
"Steam" (1994年)
「ステイ・アナザー・デイ」 - "Stay Another Day" (1994年)
"Let It Rain" (1995年)
「ホールド・マイ・ボディ・タイト」 - "Hold My Body Tight" (1995年)
「サンダー」 - "Thunder" (1995年)
「ドゥ・ユー・スティル」 - "Do U Still?" (1996年)
"Someone to Love" (1996年)
「イフ・ユー・エヴァー」 - "If You Ever" (1996年) ※フィーチャリング・ガブリエル
"Hey Child" (1997年)
"Each Time" (1998年)
"Betcha Can't Wait" (1999年)
"Secret of My Life" (2011年)
"I Can't Get You Off My Mind (Crazy)" (2012年)
"Friday Night" (2012年)
"Counting Clouds" (2012年)
"Strip" (2020年)
"Crying" (2021年)
関連項目
外部リンク
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