『アフター・ザ・ストーム』(After the Storm)は、クロスビー、スティルス&ナッシュの7枚目のスタジオ・アルバムで、トリオ編成では5枚目のスタジオ・アルバムであり、1994年にアトランティック・レコードからリリースされた。リイシューを除けば、アトランティックからのリリースはこれが最後となる。ビルボード200の最高位は98位で、これは彼らの8枚のスタジオ・アルバムの中で最も低いチャート順位である。また、20万枚近いセールスを記録した[1]。
アルバムはロサンゼルス近郊のスタジオで録音された。「only Waiting for You」、「Camera」、「It Won't Go Away」、「In My Life」、「Bad Boyz」、「After the Storm」、「Panama」はカリフォルニア州バーバンクのオーヘンリー・サウンド・スタジオでレコーディングされた。「Unequal Love」、「Till It Shines」、「These Empty Days」はカリフォルニア州サンタモニカのジャクソン・ブラウンのグルーヴ・マスターズで録音された。「Find a Dream」と「Street to Lean On」はハリウッドのオーシャン・ウェイ・スタジオで録音された。
『ミュージック・ボックス』誌は、『アフター・ザ・ストーム』を「クロスビー、スティルス、ナッシュが長い間リリースしてきた中で最高の作品」と評し、スティルスの作曲の才能が蘇り、ナッシュのパフォーマンスも劇的に向上したと述べた。レビュアーは「Camera」、「It Won't Go Away」、「Unequal Love」をハイライトとして挙げている。対照的に、オールミュージックの回顧的なレビューでは、「グラハム・ナッシュの『These Empty Days』とタイトル・カットだけが、昔のマジックを持っている。残りは、日の目を見ることのなかったソロ・ディスクのために作られた曲を、商品を売るためにこの形で組み合わせたように聴こえる」
『Live It Up』に収録されている曲と同様、これらの曲はどれもグループのレパートリーには定着せず、「Unequal Love」と「After the Storm」だけが1994年のツアーを超えて何度か再演された。しかし、スティルス抜きの2011年のツアーで、クロスビー&ナッシュは「Camera」を演奏した。