アデル=アナイス・コラン・トゥードゥーズ (Adèle-Anaïs Colin Toudouze、1822年 3月22日 - 1899年 8月15日 )は、フランス の画家、イラストレーターである。19世紀に盛んに出版されるようになったファッション雑誌に、女性の衣装のイラストを描いた。
生涯
パリ で生まれた。父親のアレクサンドル=マリー・コラン は画家であり、姉にイラストレーターになるエロイーズ(Héloïse Colin: 1819-1873:画家のAuguste Leloirと結婚)がいて、妹のロール(Laure Colin:結婚後はLaure Noël)と弟のポール=アルフレッド(Paul-Alfred Colin: 1828-1878)も画家になった。
姉と合作した姉妹の自画像、2人がそれぞれ相手を描いた。(1836年)
父親は画家のウジェーヌ・ドラクロワ やテオドール・ジェリコー や版画家、イラストレーター、雑誌編集者のポール・ガヴァルニ と親しかった。アデル=アナイス・コランは姉のエロイーズと、父親のスタジオで父親から絵を学んだ[ 1] 。姉妹は14歳から20歳になるまでにパリのサロンに出展し、メダルを受賞した。
1845年 に建築家、水彩画家、版画家のガブリエル・トゥードゥーズ(Gabriel Toudouze: 1811-1854)と結婚し[ 2] 、3人の子供が生まれたが、夫は1854年に亡くなり、3人の子供を育てるために、ファッション雑誌や書籍の挿絵を描く仕事をした[ 1] 。
1830年頃から1870年頃まで、手彩色の版画が添えられたファッション雑誌は人気があり、姉のエロイーズやアデル=アナイスに十分な仕事を得ることができた。アデル=アナイス・コラン・トゥードゥーズはファッション雑誌、「Le Follet」、「 Le Conseiller des Dames et des Demoiselles」[ 3] や「La Mode Illustrée」(1860年創刊)に作品を発表し[ 4] 、後にイギリスのファッション雑誌の挿絵も描き、また作品は版画集のかたちでも出版された。
息子の、ギュスターヴ・トゥードゥーズ(Gustave Toudouze: 1847-1904)は文学者になり、もう一人の息子、エドゥアール・トゥードゥーズ (1848-1907)は画家になり娘のイザベル・コラン(Isabelle Colin)は画家、ファッション・イラストレーターになった。
作品
参考文献